5月11日から6月2日にかけて開催された第102回ジロ・デ・イタリアは、サプライズに満ちたグランツール(世界三大自転車ロードレース)となった。 全21ステージの総距離3537.6キロを最短時間で走破したのは、地元の英雄ビンチェンツォ・ニバリ(総合2位)でもなければ、注目のスロベニア人プリモシュ・ログリッチ(総合3位)でもなかった。ベローナの表彰台で勝者のみに着用が許されるマリアローザ(ピンク色のジャージ)に袖を通したのは小さな伏兵だ。 26歳のリカルド・カラパスは並み居る優勝候補たちを抑え、エクアドル人として初めて個人総合優勝を果たし、三大ツールで自身初勝利を挙げた。 初山に手渡された黒色のジャージ。 ADVERTISEMENT
