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“巨大宗教都市”としての東京を行く。ご立派建築にイマドキの信心を見る。(疋田智)
東京を自転車で走っていると、不意に「古い江戸」を感じることがある。 たとえば線香の香りが漂ってくる... 東京を自転車で走っていると、不意に「古い江戸」を感じることがある。 たとえば線香の香りが漂ってくる場所だ。特に港区や文京区、台東区などを走っていると、え? と意外に思うほどに、この街には墓地とお寺さんが多い。そこからふと線香の香りが漂ってきて、おや、と思う。 鳥居も多い。古い市街地の神社密度は、もうあっちにお稲荷さん、こっちに八幡さま、という感じ。いや「○○が丘ニュータウン」の類でもない限り、この街にはそこかしこに鳥居があって、八百万の神々が必ず住んでいる。 もうひとつ、自転車で走っていて、ぎょっとするほどの「みごとな建築」に出会うことがある。あるものは文字通り「みごと」だが、別のものは「奇妙」だったり「いたずらに巨大」と、そういう形容が似合うものもある。比較的新しめの宗教施設である。 この街には、神様や仏様がめったやたらと住んでいる。考えてみれば当たり前だ。1000万都市・東京23区だけ
2011/06/28 リンク