プログラマーのジレンマ 夢と現実の狭間 同僚に教えてもらって読んだのだが、とても良かった。プログラマは必読だが、それ以外の人にもおすすめしたい。 Chandlerという鳴り物入りで始まったオープンソースプロジェクトについて、およそ3年にわたって追いかけた失敗の記録。といって「ああ、デスマの本ですか」と一括りにしてしまうともったいない。確かにソフトウェアプロジェクトの失敗の話なんてありふれているし、デスマーチの本なんて他にいくらでもある。この本が面白いのはたぶん、そういうありがちな問題がまるでないプロジェクトだったにもかかわらず失敗する、ということを報告しているからだ。 デスマーチはない。納期に追われて徹夜するやつはいない。勤務時間は自由であり、オフィスには愛犬を連れてきてもいいし、在宅勤務もオーケー。資金的にも問題ない。スポンサーが変なことを言い出して仕様変更になったりしない。リーダーはロ