東京都の石原慎太郎知事が上野動物園のジャイアントパンダについて、尖閣諸島(中国名・釣魚島)を念頭に「子どもが生まれたら、センセンとかカクカクと名付けたらいい」と述べたことに対し、中国外務省の洪磊報道官は29日の定例記者会見で「石原(氏)は日中友好関係を壊すことを懸命に策謀している」と述べ、強い不快感を表明した。 洪氏は「パンダは友好の使者。(石原知事の)稚拙な振る舞いは日本と東京のイメージを損なうものだ」と指摘。日本側がどんな名前を付けても「パンダも釣魚島も中国のものである事実を変えることはできない」と述べた。 上野動物園はパンダのつがいを中国から借り受けており、生まれた子どもの所有権も中国にある。(共同)