宿泊料金の未払い問題で揺れる世界最大級の宿泊予約サイト「ブッキングドットコム(Booking.com)」に対する集団訴訟が10月20日、東京地裁に提起された。しかし裁判の行方に影を落とす“トラップ”の存在とともに、同社の徹底した“パートナー軽視”の振る舞いを当事者たちが告発する。 【契約書の核心部を公開】「そんなのありか!?」の声多数 “裁判をするならオランダで”の非情宣告 *** デイリー新潮が入手した訴状によると、原告に名を連ねた企業(宿泊施設)は11社で、被告はオランダにあるブッキングドットコム本社と日本法人。事前予約の際にブッキングドットコムが宿泊客から預かった宿泊費の施設側への未払い分など総額で約3669万円の損害賠償を求めた内容となっている。 提訴に至った経緯について、原告側代理人の加藤博太郎弁護士がこう話す。 「原告となった11社以外にも、全国の宿泊施設の50人超のオーナーか