「予想がこんなにまで正しいとは思わなかったし、しかも10年以上続くとは思わなかった。50年も続いたこと自体が驚きだ」。5月11日、いわゆる「ムーアの法則(半導体の集積密度は約2年で倍増する)」を提唱した、半導体大手インテル共同創業者のゴードン・ムーア博士は、法則誕生50年を祝うイベントに集まった観客の前で感慨深げに語った。 今年、86歳になったムーア博士が、この法則を雑誌で発表したのは1965年4月のこと。今回のサンフランシスコで開かれた記念イベントにはインテルのブライアン・クルザニッチCEOはもちろんのこと、グラフィック処理向け半導体を手掛けるエヌビディアのジェン・スン・ファンCEOなどを含む、半導体業界の大御所が集まった。 ムーアの法則で可能になったこと インテルでは、まさにムーアの法則に則る形で将来のロードマップを描き、半導体の集積度を高めてきた。 1971年に開発したマイクロプロセ
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