昨年、世の中を騒がせたマルウェア「WannaCry(ワナクライ)」は、データを暗号化して身代金を要求する「ランサムウェア」という言葉を世に知らしめた。2018年現在、その流行は下火になったように見えるが、事実はどうなのか。関心が薄れてきた今だからこそ、自社の現実と向き合いながら確認したいランサムウェアの対策を整理した。 薄れる関心、逆に拡大する被害 昨年は「ランサムウェア」という言葉が広く知れ渡った年だった。そのきっかけを作ったのが、「WannaCry(ワナクライ)」だ。2017年5月12日から始まった大規模なサイバー攻撃により、150カ国の23万台以上のコンピュータがWannaCryに感染。データを暗号化されて身代金を要求される企業・組織が相次いだ。その後も、NotPetya(ノットペチャ)、Bad Rabbit(バッドラビット)といったランサムウェアが登場し、世界中で猛威を振るった。