社会を支えるコンクリート製のインフラは劣化が進み、ゆっくりと崩壊しつつある。ラトガース大学の研究チームは、コンクリート上でも育つある種のマッシュルームが炭酸カルシウムの生成を促し、道路や橋の修理に役立つ可能性があることを見い出した。 by Emerging Technology from the arXiv2017.09.11 112 21 6 1 米国は世界最先端の経済圏のひとつを所有している。しかし、社会を支えている道路、橋、歩道などのコンクリート製インフラは、ゆっくりと崩壊しつつある。コンクリート劣化には複雑な修理が必要になるため、作業の長期にわたる遅れを引き起こし、最も深刻な場合は構造破損に繋がる恐れがある。 コンクリートの劣化は同時に、コストがどんどん高くつくという問題も抱えている。修理されずに残った小さなひびが大きなひび割れに発展すると、金属の補強構造が露出し、ダメージを受けた