花房孟胤「予備校なんてぶっ潰そうぜ。」です。 大学三年生のとき、進路に迷っていた僕はこれを読んでハンマーで頭を叩かれたような衝撃を受けました。 と、深夜に読みはじめたのに、眠さを忘れて一気に全部読んでしまいました。 自伝的な本ですが、究極の青春物語であり、あまりにもリアルな起業ストーリーです。 よくある「起業とはこうだ!」みたいなうるさい成功法則の本ではありません。 ただの大学生が、ひょんなことからWebサービスを作ることになり、NPO法人の代表になるまでの、リアルな経過が描かれます。 資金繰りが上手くいかない苦悩、何かが動き出したときの熱狂、もうどうしようもないという挫折、大好きな仲間や友人との離別。それでも前に進むしかない情熱。 あらゆる感情が、凄まじい文章力で描き出されます。 そして圧巻なのは、「学生時代からNPO法人の代表」という華々しい感じの経歴のイメージとは真逆の、圧倒的なまで