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2023年7月20日のブックマーク (6件)

  • 幸村誠‐99年生まれ、90年代・00年代アフタヌーンを語る- - ゼロ年代研究会

    2022年アドベントカレンダー10日目を書きますちろきしんです。 アフタヌーン特集も、もう4回目。 zerokenn.hatenablog.com zerokenn.hatenablog.com zerokenn.hatenablog.com もうちょっと「アフタヌーン」らしい作家で書くのを予定していた(黒田硫黄とか植芝理一とかね)今回だが、ちょうど今『ONE~輝く季節へ~』をプレイしていて、Key作品はやっぱり自分の原点になる作品だなあと思うと同時に、漫画読みとしての原点は何かと考えたときに思い浮かぶのは幸村誠の作品だった。 24時を既に回っていてちょうど幸村誠のことを考えていたのでもう勢いで書いてしまうことにした。 『ヴィンランド・サガ』は僕が青年漫画を読み始めた最初に読んだ作品だ。 ヴァイキングの動乱の最中に生まれた主人公トルフィンは、父親の復讐のために殺戮の世界に身を投じる。ところ

    幸村誠‐99年生まれ、90年代・00年代アフタヌーンを語る- - ゼロ年代研究会
    noitseuQ
    noitseuQ 2023/07/20
    クソみたいな社会で生きていけない人を集めて新しい共同体を作るというトルフィンの思想には僕は非常に大きな影響を受けた(僕は大学でサークルを辞めた人を集める「サークル退会者の会」や留年して卒業に不安が…人
  • セカイ系の二つの世代 - ゼロ年代研究会

    セカイ系を論じるに際して忘れられがちなのが、セカイ系作家に大きく分けて二つの世代が存在していることである。 新海誠、秋山瑞人、高橋しん、鬼頭莫宏らを60年代後半〜70年代前半生まれを第一世代とすれば、西尾維新、佐藤友哉、滝竜彦ら(とりわけファウスト系)を70年代後半〜80年代生まれを第二世代とすることができる。 こうした区分をするのは、宇野のように「古い/新しい」という価値評価を行うためではない。両世代において、「世界の終わり」をめぐる「想像力」に決定的な差異が認められるからである。 第一世代においては、『ほしのこえ』『イリヤの空、UFOの夏』『最終兵器彼女』がそうであるように、「世界の存亡をめぐる戦争」が具体的なものとしてーーというよりは作中で現にあるものとしてーー描かれる。 さらに、ロマン主義的な表象が大量に描かれ、「感傷的」な空気感が濃厚にあることもまた第一世代の特徴だろう。 他方

    セカイ系の二つの世代 - ゼロ年代研究会
    noitseuQ
    noitseuQ 2023/07/20
    ように、今日におけるテロとは、社会契約を破棄し、市民社会と戦争状態に入ることである。社会が敵であるから、佐藤は「復讐」の手段としてテロを選ぶのだ(『クリスマス・テロル』)。
  • 鬼頭莫宏①‐99年生まれ、90年代・00年代アフタヌーンを語る‐ - ゼロ年代研究会

    鬼頭莫宏には、「パパの歌」という短編がある(掲載は『アフタヌーン』じゃなくて『ヤングマガジン』だけど……。*1 1991年にリリースされた忌野清志郎の「パパの歌」から題を取った一編だ。「パパの歌」の作詞は糸井重里である。 チャラい見た目の夫・隆(たかし)と気立てのいい・松葉(まつば)が出産の報告にの実家にスポーツカーで向かう、という話仕立てになっている。夫は、いかにもなヤンキー風の世界に生きている。タバコやギャンブルが好きで、少ない稼ぎをスポーツカーにつぎ込む。ドライブBGMは忌野清志郎だ。 一方では、優しい母と口数の少ない働き人の父親の元で育ってきた。いたのかいなかったのかわからない印象が薄い父親だったという。 ところが、母親は松葉に、隆が父に似ていると語る。彼を苦手にしていた隆は困惑する。が、松葉の実家で父のことを聞いてみると、その過去が判明する。父親もかつてはヤンキーで、松葉が

    鬼頭莫宏①‐99年生まれ、90年代・00年代アフタヌーンを語る‐ - ゼロ年代研究会
    noitseuQ
    noitseuQ 2023/07/20
    僕がゼロ年代の作品に惹かれる理由は、”特別”になることを強迫的に迫られながらも、どこかで踏みとどまって”普通の人の普通の人生”を生きる選択をする人々が包み込むように描かれているところにあるのだろう。
  • 精神分析的読みのススメ・前編――エヴァンゲリオンTV版を例として - 落ち着けMONOLOG

    この記事はゼロ年代研究会アドベントカレンダー18日目の記事です(遅くなってすみません)。 adventar.org エロゲーギャルゲーでは定番の『主人公に盲目的に好意を抱き続ける女の子』って、実際は白痴や狂気と紙一重で、その違和感を持たれないためには、主人公が女の子に好かれるための理由が担保されるべきだけど、『モテる理由』を明確化すると、今度は分身たるプレイヤーと主人公が乖離してしまう。 — 涼元悠一 (@SuzumotoYuuichi) 2022年7月22日 なのでKanonに初めて触れた時、主人公がヒロイン(たち)に好かれる理由を『忘れていた幼少時』に置くのは賢いやり方だと思った。覚えてない主人公が徐々に思い出していく=プレイヤーにはもともとなかったものをストーリーを通じて『思い出させる』わけで。まあこれもご都合主義と紙一重ではあるけど。 — 涼元悠一 (@SuzumotoYuuich

    精神分析的読みのススメ・前編――エヴァンゲリオンTV版を例として - 落ち着けMONOLOG
    noitseuQ
    noitseuQ 2023/07/20
    今や(少なくとも若い世代の)人々の手元には常にスマホがあることで、これらの(光や音や「パワーワード」による)情動への情報刺激から逃れ難い。「エナジードリンク」と「ストロング缶」が象徴している資本主…
  • 男性多数の(≒ホモソーシャルな)集団における女性の困難~サークルクラッシュ同好会の人間関係を例に~ - 落ち着けMONOLOG

    要約: サークルクラッシュ同好会には「女子グループ」が苦手だった女性が集まりがち→彼女らは「男性多数の集団」に入っていく。 もっと一般化すると、男性多数で女性を性的に消費する「ホモソーシャル」の構造が背景にはある。ホモソーシャル集団においては女性はあらかじめ排除されていて、しかも集団に入ってこれた女性たちも分断されてしまう。 ホモソーシャル集団は体育会系っぽいのだけじゃなくて、オタクっぽいのもある。つまり、女性に接するのに慣れていない男性たちの作るホモソーシャルもある。そこでの実態は体育会系とは異なるが、やはり女性が排除・分断されてしまう側面がある。 サークルクラッシュ同好会固有の問題もいろいろとあるので、そのへんもサー同の人は読んでくれると嬉しい。 読むのにかかる時間:14分ぐらい 「サークルクラッシュ同好会内の女性同士は仲良くできるのか?」問題が話題になっていた。この問題はサークルクラ

    男性多数の(≒ホモソーシャルな)集団における女性の困難~サークルクラッシュ同好会の人間関係を例に~ - 落ち着けMONOLOG
    noitseuQ
    noitseuQ 2023/07/20
    サークルクラッシュ同好会の男性は男らしさ規範から逃れたい/逃れている人が多い。「ジェンダーこじらせ」とでも形容できようか。 第一に大きな勢力として、恋愛を男性内での競争と捉えてしまい…
  • 「メンヘラ.jp」の意義と批判まとめ - 落ち着けMONOLOG

    要約: 1.メンヘラ.jpは「メンタルヘルスに問題を抱える当事者」に対して、自己表現、承認、情報提供の場になっているので大事。しかもメンヘラ.jpでしか届かない人に届いてるのでは。 でも、三つ批判がある。 2.「メンヘラ」という「つながり」が悪い方向にいく危険性がある。具体的には当事者間のトラブルと、「メンヘラ」のアイデンティティ化・コンテンツ化の問題がある。メンヘラ.jpはそれぞれに対策してるっぽい。 3.メンヘラ.jpは治療を重視しており、治療文化に則っているので、強制的に治療に向かわせる圧力を生む危険性がある。そうならないように、メンヘラ.jpにはバランス感覚が求められる。治療ばかり強調しない、介入しすぎない、多様性を保つ、など。 4.メンヘラ.jpは支援者として信頼に足るのかどうか。やっちゃいけないことやっちゃってる。クラウドファンディングも騙されそうで怖い。誤ったら謝ろう。複数人

    「メンヘラ.jp」の意義と批判まとめ - 落ち着けMONOLOG