ルー・リードの炸裂するギター “アイ・ハード・ハー・コール・マイ・ネーム”はぶっちぎりのロック・ナンバーだ。イントロからフルスロットルでカーブを曲がっていくようなスリリングさ、ひりつくルー・リードのハウリング・ギター。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドらしさが全開だ。 ジョン・ケイルもそのギター・プレイには素直に賛辞を送っている。曰く「彼はイカレている。彼が演奏しているもの以上に、ヤツの行っているもの、その精神性に根差しているんだ」 ルー・リードのギタリストとしての精神性。それはジョン・ケージの未来で、ソニック・ユースの過去だ。つまりはギターを技術とは別のものとして表現すること。オルタナティヴロックの元祖ともいうべきアティテュードが “アイ・ハード・ハー・コール・マイ・ネーム”に現れている。 アイ・ハード・ハー・コール・マイ・ネーム 和訳 カウントダウンが始まった 過ぎていく、過ぎていく、