経理システムを不正に操作して会社から1億円超をだまし取ったとして、警視庁は3日、半導体素材メーカー「SUMCO(サムコ)」(東京都港区)の元社員川崎英之容疑者(41)=東京都大田区大森北2丁目=を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕し、発表した。「競馬や株取引に使った」と容疑を認めているという。 三田署によると、川崎容疑者は同社社員だった2009年6月~12年4月、偽の経理伝票を経理システムに入力するなどの手口で、同社の銀行口座から自分の口座に現金を振り込むよう操作し、5回にわたり計約1億1800万円をだまし取った疑いがある。 メモに書かれていた上司のパスワードを見てシステムにログインし、不正な操作をしていた、と署はみている。13年6月に自主退職したが、翌7月の社内監査で発覚。同社が同年12月に刑事告訴していた。