泉佐野市が国に勝訴 ふるさと納税理由、交付税減額―違法認定、取り消し・大阪地裁 2022年03月10日18時17分 特別交付税の減額をめぐる訴訟で、大阪府泉佐野市の勝訴を喜ぶ代理人の阿部泰隆弁護士=10日午後、大阪市北区 ふるさと納税による多額の寄付金収入を理由に、特別交付税を大幅に減額した決定は違法で無効だとして、大阪府泉佐野市が国に取り消しを求めた訴訟の判決が10日、大阪地裁であった。山地修裁判長は「地方交付税法の委任の範囲を逸脱し違法」と請求を認め、決定を取り消した。 国の裁量逸脱、再び指摘 ふるさと納税で国敗訴 同市は一時、「制度の趣旨に反する方法で寄付金を募集した」との理由で、ふるさと納税制度から除外されたが、除外を取り消す最高裁判決を受けて制度に復帰した。ただ、十分な財政力があるとして総務省令に基づき特別交付税が減額された時期があり、市は今回の訴訟を起こした。 山地裁判長はまず