2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は18日、運営に携わる大会ボランティアに対し、交通費を補助する名目で活動1日あたり1000円のプリペイドカードを渡すことを決めた。同日のボランティア検討委員会で決定した。 交通費以外にも幅広く使えるカードにする方向で、ボランティアを務めた記念になるようなデザインを検討していく。自宅などの滞在先から会場までの距離や交通費に関係なく、1日一律1000円となる。 検討委はボランティアら大会を支えるスタッフの愛称を年内に決めることでも合意した。9月中に複数の広告会社から約50の案を募り、10月に検討委のメンバーらで3~5案程度にまで絞り込む。最後はボランティア応募者による投票で12月に決定する方針。12年ロンドン五輪では大会を作り上げるという意味の「ゲームズメーカー」が愛称に選ばれており、担当者は「一体感の生まれるネーミングにしたい」としている。
三ノ輪橋(東京都荒川区)―早稲田(新宿区)の約12キロを結ぶ都電荒川線。かつて都電は至る所を走っていたが、残っているのは荒川線のみ。ほかの路線が廃止される中、なぜ残されたのだろう。 ◇ 三ノ輪橋停留場から都電荒川線に乗ってみた。1両編成のドアが閉まり、「チンチーン」という音とともに動き出した。 ゆっくりと進んだが、あっという間に次の停留場に。全区間で停留場は30あり、それぞれの間は平均で約420メートルしかない。 住宅を両側に見ながら都電専用線を走り、待機中の車両が並ぶ荒川車庫の前を過ぎて王子駅近くへ。この辺りは、乗用車やバスが前後を走る。大塚駅近くではJR線と交差した。 一般の車とともに信号を待つこともあり、走ったり止まったりしながら、終点の早稲田には約1時間で到着した。 荒川線の利用者数は、ここ10年間は1日あたり4万5000~5万2000人。黒字は2年のみだが、地域の重要な交通手段と
強引な客引きで高齢男性にけがを負わせたとして、警視庁上野署は29日、いずれも中国籍でスナック経営の女(59)(埼玉県川口市)と、無職の女(46)(東京都板橋区)を傷害容疑で逮捕したと発表した。 発表によると、2人は7月13日午前7時半頃、東京都台東区上野の路上で、つえをついていた男性(80)に「飲みに行こう」と声をかけ、腕を引っ張って倒した。男性が近くのコンビニ店に逃げ込むと、背中を押して転倒させ、腕や腰に全治約1週間のけがを負わせた疑い。 男性は言葉や足が不自由で、酒も飲んでいなかった。近くでタクシーを降りた直後から約15分間にわたって、つきまとわれたという。 調べに対し、2人は「暴力はふるっていない」と容疑を否認している。
東京都新宿区の商業施設「ビックロ ユニクロ新宿東口店」の爆破予告をしたとして、警視庁新宿署は9日、同店のパート従業員の男(23)(三鷹市)を威力業務妨害容疑で逮捕したと発表した。 新宿署幹部によると、男は7月25日、「店に爆弾を仕掛けた。オウムの死刑を後悔しろ」と書いたメールをユニクロのカスタマーセンターや都内のテレビ局に送信し、同店に客の入店制限をさせるなどして業務を妨害した疑い。 調べに対し、男は容疑を認め、「会社と同僚にむかついた」と供述。昨年9月から同店で働き、爆破予告のメールは勤務中、在庫管理用のタブレット端末で送っていたという。 新宿署は、男が7月27~31日にも計5回、同様のメールをユニクロに送ったとみている。
校内合宿中に飲酒のうえ部員に暴力を振るったとして、和歌山県立星林高ラグビー部顧問の男性教諭(35)を懲戒免職にした、と県教委が1日発表した。また一緒に酒を飲んだ副顧問の男性教諭(56)は1か月の停職処分とした。 発表では、2人は7月15日夜、部員らとバーベキューをした際に飲酒。顧問の教諭がグラウンド整備に時間がかかったと指摘したのに対し、3年の男子部員が部員数や道具の故障などを理由に「しゃあない」と発言したことに激高し、部員を引き倒して側頭部を踏みつけたという。部員は頭蓋骨骨折の疑いなどで約3週間のけがを負った。 2人はこの部員に十分な手当てをしないまま翌日の練習試合に出場させ、校長への報告も17日までしなかった。 記者会見で、松本泰幸学校人事課長は「不祥事撲滅の取り組みを徹底するよう厳しく指導し、再発防止の徹底に努めていく」と述べ、深々と頭を下げた。
日米開戦前日の1941年12月7日夜、東条英機首相が政府高官に開戦について語った内容が、メモとして残っていることがわかった。東条はこの日昼、開戦当日の予定を昭和天皇に説明したことにも言及。戦争に反対していた天皇が開戦を決意し、軍が一致して行動する状況になったことで「すでに勝った」と発言するなど、太平洋戦争に突入する前夜に高揚する東条の胸中を初めて伝える貴重な史料だ。 メモは、当時の湯沢三千男内務次官(1963年死去)の遺品から見つかった。東条の言葉を便箋5枚に書き残したもので、「十六年十二月七日(日曜日) 午後十一時二十分」との日時も書かれている。 昭和天皇は主戦派の陸軍を抑えるため、41年10月、陸相の東条に組閣を命じ、外交交渉で戦争を回避する検討も求めた。だが米側の最終提案「ハル・ノート」が届き、交渉を断念。12月1日の御前会議で開戦を最終決定し、8日未明、米ハワイの真珠湾を攻撃した。
新作から旧作まで多様なゲームを楽しめるとして人気だが、ゲーム会社などでつくる団体は著作権法の上映権の侵害にあたるとして店舗に警告。ゲーム機を「展示品」とうたい、規制から逃れようとする店も現れている。 ゲームバーは、ゲーム機やソフトを客が選び、大型テレビで自由に遊ぶことができる店。都市部を中心に2010年頃から広まった。関西では約20店舗が営業しているとみられ、大会を開くところもある。 ただ、店側はゲーム会社の許可を得ていないのが現状だ。ゲーム会社などでつくる「コンピュータソフトウェア著作権協会」(ACCS)は今年、各店舗への警告に乗り出した。ゲーム代を取っていない店が多いものの、集客にゲームを利用しているとして、営利目的で公に上映していると判断したとみられる。ACCSは対象店舗数などを明らかにしていないが、4月に大阪市内の3店舗が警告を受けたことを理由に7月下旬での閉店をホームページなどで
政府は、各省庁が運用する行政システムの日付データについて、和暦(元号)を使わず西暦に一本化する方針だ。 近く、データ管理のあり方を定める運用指針に盛り込む。改元に伴うシステム改修費の大幅削減につなげるほか、データ形式を統一してシステムを連携しやすくする狙いがある。 国の行政システムは現在、日付データを元号か西暦で管理している。2019年5月1日の皇太子さまの即位・改元に伴い、元号を用いるシステムは新元号に書き換える必要がある。政府関係者によると、システムあたり約10億円の改修費がかかる例も見込まれる。 これを踏まえ、内閣官房は行政システムの「共通ルール」として定める運用指針に、日付データを西暦で一元管理する考えを盛り込むことにした。 西暦で一元管理するための抜本改修には時間がかかり、来春の改元には間に合わない見通しだ。各省庁は将来の改元を見据え、個々のシステム更新に合わせて順次、改修する。
マンションの通路で下半身を露出するなどしたとして公然わいせつ罪などに問われた堺市の男(30)の上告審で、最高裁第1小法廷(小池裕裁判長)は10日、男を無罪とした2審・大阪高裁判決を破棄する判決を言い渡した。 男を懲役1年の実刑とした1審・大阪地裁堺支部判決が確定する。 1審判決によると、男は2015年2月に堺市内のマンションに侵入。裁判では現場に残された体液が男のものかどうかが争点となり、2審は体液のDNA型の一部が男と一致しなかったとして無罪とした。これに対し、同小法廷は、「DNA型の不一致は男の細胞の突然変異が原因で、体液は男のものだった」とした鑑定を「専門的知見に裏付けられ合理的だ」と支持。「2審は判断を誤った」と指摘した。
三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ(FG)、みずほFGの3メガバンクが、現金自動預け払い機(ATM)を共通化する方向で協議に入った。 これまで個別に開発、設置してきたATMを共通化することで開発や維持にかかるコストを抑える狙いがある。 3メガバンクは数年内の実現に向けて、具体的な仕様や手数料の分配方法、管理負担の仕組みなど詳細を詰める。各行のATMが集中する場所など共通化するメリットが大きい地域から設置を検討する。 ATMはこれまで個別に設置してきた。預金通帳の仕様も異なっている。ATMを共通化できれば、駅前などに設置するATMを集約して共同で運営できるようになる。ATMの効率的な配置を進められれば、利用者の利便性を損なわずに全体の台数を減らすことができるとみている。
情報通信の世界では、あらゆるモノをインターネットにつなげようという「IoT」の技術が、製品開発や産業応用の中心となりつつある。そのIoT分野で6割以上の市場占有率を誇るのが、日本で生まれたコンピューター用基本ソフトウェア(OS=オペレーティングシステム)「トロン」だ。このトロンが、米国電気電子学会の標準規格として認定される手続きが進んでいる。順調に進めば、国産のOSが、「世界標準」になる。 IoT時代がやってきた IoTという言葉を最近よく目にしたり、聞いたりするという人は多いだろう。インターネット・オブ・シングスの略で、「モノのインターネット」と訳されることが多い。生活空間のあらゆるモノ、あらゆる場所に小さなコンピューターやセンサーを組み込み、ネットワークにつないで便利な情報化社会を目指そうという技術である。ひと昔前まで「ユビキタス・コンピューティング(ユビキタスはラテン語であまねく存在
愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から脱走した平尾龍磨(たつま)容疑者は、福岡県出身で、同県の小中学校に通った。 同級生によると、足が速く、鬼ごっこでなかなか捕まらないため、怪盗が主人公の漫画や小説から「ルパン」と呼ばれていたという。 広島、愛媛両県警は逃走後、向島を中心に約1万5000人を投入して捜索を続けていたが、その間に平尾容疑者は泳いで対岸に渡っていたとみられる。 尾道海上保安部によると、向島と本州間の尾道水道は24日午後10時~25日午前0時、東から西へ時速約1・5キロから約0・7キロで緩やかに潮が流れていた。向島と本州の距離は最短約200メートルで、同保安部は「泳ぎが得意な人なら、潮に流されながらも対岸まで泳げるのではないか」とみている。
【ジャカルタ=一言剛之】オーストラリア・カーティン大の研究者グループは4月27日、世界最高齢とされるクモが43歳で死んだと発表した。 「ナンバー16」と名付けられた雌のトタテグモで、西オーストラリア州で1974年から観察されていた。スズメバチに刺されたのが死因とみられる。メキシコで観察され28歳で死んだタランチュラの記録を大幅に塗り替えた。 トタテグモは、巣穴を掘って入り口に扉のような覆いを作る習性があり、名前の由来にもなっている。 研究責任者のリアンダ・メイソン氏は、この長寿グモの観察を通して生態などの研究が進んだとし、英紙テレグラフ(電子版)に対し「本当に悲しい。50歳まで生きることを願っていた」とコメントした。
業務時間外の職場の宴会で起きた従業員同士のトラブルに企業が責任を負うべきかどうかが争われた民事裁判で、東京地裁が企業の使用者責任を認め、賠償を命じる判決を言い渡した。 入社や異動に伴い歓送迎会が増えるこの季節、宴席に参加する社員の行動には、企業も注意を払う必要がありそうだ。 提訴したのは、東京・新橋の海鮮居酒屋で正社員として働いていた男性(50)。訴状などによると、男性は2013年12月、上司の店長から忘年会に誘われた。休みの予定だったが、「参加しますよね?」と念を押され、他の従業員も9人全員が参加すると聞いて承諾した。 忘年会は、深夜から焼き肉店で1次会が開かれ、午前2時30分頃からカラオケ店で2次会が始まった。男性は、その席で酔った同僚から仕事ぶりを非難され、「めんどくせえ」と言い返すと、殴るけるの暴行を受けた。男性は肋骨(ろっこつ)を折るなどして約3週間後に退職した。 加害者の同僚は
中国国営新華社通信によると、中国の宇宙実験施設「天宮1号」が2日午前8時15分(日本時間同9時15分)頃、南太平洋中部の大気圏に再突入した。 天宮1号は2016年に機能が停止し、制御不能になっていたが、施設の大部分は、再突入の過程で燃え尽きたとしている。 天宮1号(全長10・4メートル、重さ8・5トン)は中国独自の宇宙ステーション計画の一環で、11年に打ち上げられた。宇宙船とのドッキング実験などに成功した後、13年に運用を終了した。 欧州宇宙機関(ESA)によると、天宮1号は当初、制御した状態で突入させる計画だったが、16年以降、エンジンの点火ができなくなっていた。 宇宙の巨大な構造物としては、1979年に米宇宙ステーション・スカイラブ(76トン)や2001年にロシアの宇宙ステーション・ミール(124トン)が地球の大気圏に再突入していた。
京都高島屋(京都市下京区)で31日、100体限定で客1人2体までを条件に受注販売された人形を男性客1人がすべて購入し、ツイッターなどで「転売目的の買い占め」などと指摘する書き込みが相次いだ。 人形は今後製作されるが、同店は「転売目的かどうかを判断するのは難しい」とし、予定通り引き渡すという。 京都市の玩具メーカーが開発した「スーパードルフィー」と呼ばれる精巧な人形で、大きな瞳の美少女の絵で人気を集めた画家中原淳一(1913~83年)のデザイン画を再現した。白いブラウスに赤いスカートを身につけた「ロリーナ」という女の子の人形(約65センチ)で、価格は1体12万4200円(税込み)だった。 京都高島屋によると、午前10時の開店前に約200人の行列ができ、1人2体分の整理券を先頭から50人に配布。この50人が複数のブースに分かれて購入手続きを進めたが、男性1人が各ブースを訪れ、すべての人の代金を
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