米大統領選の民主党全国大会2日目、大トリを飾ったのはスピーチの名手として知られるバラク・オバマ元大統領であり、期待を裏切らない演説で会場は沸いた。 だが、おそらく彼以上に聴衆をしびれさせ、中継番組のアンカーや識者をうならせたのは、妻ミシェル・オバマのスピーチだった。 彼女のすぐ後に登壇したバラク自身、プレッシャーを感じて、「ミシェル・オバマの次に演説しようとする愚か者は私だけですよ」と自虐ジョークを飛ばしたほどだ。 「黒人の仕事」でカウンターパンチ ミシェルは当然のことながら、民主党の大統領候補に選ばれたカマラ・ハリス現副大統領を称え、なぜ彼女に投票すべきかを訴えた。だがそのスピーチのなかで最も力強かったのは、そうしたハリスの資質と対比して、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領に鋭い口撃を華麗に放ったところだ。