韓国の李明博大統領は16日、同国各地で15日に大規模な停電が発生したことを受けて韓国電力本社を訪れ「(今回の対応は)途上国の水準だ」と怒りを爆発させ、同社首脳らを厳しく叱責した。 大統領は、電力供給停止が事前広報もほとんどなしに実施されたことについて「責任を十分に果たしたと言えるのか」と批判。同社首脳らに「どんな間違いがあったのか話してみろ」と命じ、関係者の弁明を聞いた。一連のやりとりは代表取材の記者団に公開された。 韓国電力などは、夏の電力需要のピークを過ぎたと判断して、整備・点検のため一部の原発や火力発電所の運転を停止しており、国民の間からは電力需要の見通しの甘さに批判が出ている。 同日付の韓国紙、中央日報は、日本では東日本大震災や東京電力福島第1原発事故で計画停電が行われたのに「大きな混乱がなかった」と指摘。(共同)