横浜市内の市立図書館で、地元住民による蔵書の修繕ボランティアが広がりを見せている。夏休みで貸し出しサービスの利用が増え、ページの破れなどが目立つ中、手作業で本を再生。“裏方”として図書館の運営を支えている。 市教育委員会によると、蔵書修繕のボランティアは、2009年に磯子図書館で開始。各図書館の間で補修の技術を共有してボランティアを育成し、現在は市内18図書館のうち13カ所で行われている。 南区の南図書館では10年4月に始まり、地元の読書愛好家ら17人が参加。以前は司書が修繕していたが、人手不足となり、現在は50~60代の主婦らが毎月2回、同館で作業している。 濡れてしわが目立つページは再び水で濡らし、しわを伸ばして乾かす。ページを綴じる糸の修繕では、新しい糸で1ページずつ縫い合わせるため、数百ページの本の完全修繕には約1年かかるという。メンバー間で技術向上を図り、傷みが激しい絵本の