図書館が雑誌を購入する代金を有志の企業などにスポンサーになってもらい、負担してもらう試みが、相模原市立図書館(中央区)で順調な滑り出しをみせている。企業側には雑誌のカバーや書棚に広告を出せる利点があり、募集開始から3カ月で13社が名乗りを上げ、26誌分の協力を取り付けた。5月に入り、スポンサーが付いた雑誌が棚にほぼ出そろった。 「この街に必要な雑誌。良かったなと安堵の気持ちです」 司書の佐々木義弘さんが棚に並べたのはアメリカンフットボール専門誌の最新号。市内には社会人1部リーグで奮闘するノジマ相模原ライズがあるが、予算が足りず、今年度は購入打ち切りを余儀なくされていた。このほどスポンサーが付き「命拾い」した1誌でもあった。 全庁的に支出抑制が求められ、図書館予算も例外ではない。昨年度の雑誌購入費はピーク時(2009年度)より87万円減の210万円。冊数(寄贈除く)は27誌減の201冊