ニホンザル約1350匹が暮らす大分市の高崎山自然動物園で2日、C群ボスの就任式があった。前ボス「ベンツ」の側近だった「ゾロメ」が昇格した。 ベンツの死亡認定を受け、ナンバー2から10代目のボスに。推定27歳で人間なら80歳を超すが、温和な性格。その名前から、2月2日の就任となった。 8代ボスだった兄ゾロは園史上最長の12年1カ月間、ボスに君臨。9代ベンツは男気と腕っ節で「伝説のボス」となった。偉大な先輩たちを超えられるか。
障害者の差別禁止や社会参加を促す国連の障害者権利条約の承認案が3日、参院外交防衛委員会で全会一致で可決された。4日の参院本会議で可決され、国会で正式に承認される見通しとなった。条約発効から5年余りでようやく日本の批准が実現する。 条約は2006年12月に国連総会で採択され、08年5月に発効した。「障害に基づくあらゆる差別」の禁止や、障害者の権利・尊厳を守ることをうたう。締結国は、公共施設を使いやすくするなど、さまざまな分野で対応を求められる。主要8カ国(G8)のうち日米以外の国や中国、韓国など、計137カ国と欧州連合が締結済みだ。 日本政府は早期締結をめざしたが、障害者団体が「国内対策を充実させた上で批准すべきだ」と要望。政府は12年に障害者総合支援法を、今年6月には障害者差別解消法を成立させるなど、批准に向けて国内法令を整備してきた。 障害者関係団体でつくる日本障害フォーラムの藤井克徳・
◆考える材料 隠させない 前県図書館協会長 高多彬臣さん 政府が今週中の成立をめざす特定秘密保護法案。知る権利を制限する恐れがあるとして、県内でも反対の声が強まっている。県内在住者らで発足した「反対する会」の共同代表で前県図書館協会長の高多彬臣(よしとみ)さん(80)は、「私たちは知る権利を行使し、自分で考えなければいけない」と呼びかける。 ――なぜ法案に反対なのか 日本図書館協会は「図書館の自由に関する宣言」で、「図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することをもっとも重要な任務とする」と述べ、資料の収集と提供の自由を有すると宣言しています。 図書館はあらゆる資料を集めて公開することで、多様で豊かな情報の提供を保障する場です。しかし、本を書く人が自由に正しい情報を得て、真実を伝える著作を出せなくなれば、図書館の資料収集、提供の自由は意味をなさなくなる。
優れた現代詩に贈られる第21回萩原朔太郎賞(前橋市など主催)の選考委員会が2日、同市で開かれ、詩人で美術評論家の建畠晢(たてはたあきら)さん(66)の詩集「死語のレッスン」(思潮社)が受賞作に選ばれた。 受賞作は言葉を主題にした22の詩を収めている。選考委員の作家高橋源一郎さんは「戦後詩の様々な技法がちりばめられた作品。戦後詩や現代詩がどういうものだったかをよく表している、素晴らしい成果だ」と評した。 建畠さんは京都府出身で、京都市立芸術大の学長も務める。高見順賞や歴程新鋭賞を受賞し、萩原朔太郎賞でも過去に2度、候補にあがっていた。 最新トップニュース
大阪市阿倍野区の私設図書館「もものこぶんこ」のプレゼンテーションではミニ朗読会も催された 【沢木香織】全国17の小規模な図書館や書店が集う「第1回マイクロ・ライブラリーサミット」が24日、大阪市浪速区の「まちライブラリー@大阪府立大学」で開かれた。地域に根ざす運営方法や集客の工夫を語り合った。 いずれも自治体や大学、企業ではなく、主にNPOや個人が運営している。街のあちこちに… 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら※有料記事の一部を自動で取り出して紹介しています。PR情報
【樫本淳】企業などが持つ情報を狙う「標的型メール攻撃」で、仕事の関係を装ったメールをやりとりして信用させた後に攻撃する「やりとり型」が、今年1〜6月に33件あったことが22日、警察庁のまとめでわかった。この形の攻撃が国内で初めて確認された昨年1年間の2件から大幅に増えている。 サイバー攻撃の被害実態を把握するため、防衛や原子力、宇宙関連の国内企業を対象に警察庁が2011年から行っている調査で判明した。 やりとり型は、攻撃者が企業に、仕事や採用活動に関する内容を装ったメールを送付。担当者と何度かメールを交換して信用させた後、ウイルスに感染するファイルを添付したメールを送りつける。 メールの文面は、33件のうち18件が社員の採用への応募や質問、9件が製品への質問など。感染させるためのファイルは、履歴書や質問書として添付されていた。すべて使い捨てのフリーメールアドレスを使って送られていたと
戦争や原爆の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」が、松江市の小中学校の図書室で自由に読めなくなったことについて、堺市北区の学童保育指導員、樋口徹さん(55)が、閲覧制限を指示した松江市教委に「自由に読めるように戻してほしい」と求めるネット署名を呼びかけたところ、2日間で5千人分が集まった。 樋口さんは16日夜、ネット署名サイト「Change.org(チェンジ・ドット・オルグ)」に、自身が学童保育で接している小学生が「ゲン」を読んで原爆の恐ろしさや平和を学んでいると記し、署名を呼びかけた。署名はツイッターやフェイスブックを通じ海外在住者まで広がり、サイトを運営するハリス鈴木絵美さんは「これほど短期間に5千を超える署名が集まるのは極めて異例」。樋口さんは署名が1万を超えたら松江市教委に提出する。 市教委によると、18日夕までに全国からメール約250通が届き、その大半が市教委の対応を批判する内
【村井七緒子】戦争や原爆の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」について、鳥取市立中央図書館が約2年前から児童書コーナーから事務室内に移し、自由に手に取れない状態になっていることが分かった。来館者から指摘を受けたためといい、閲覧や貸し出しには応じているという。 この作品をめぐっては、松江市教育委員会が残虐な描写があるとして市立小中学校の図書室での閲覧制限を指示、子どもたちが自由に読めなくなっている。 中央図書館によると、作品を読んだ小学校低学年の児童の保護者と名乗る女性から約2年前、「小さな子どもが目にするのに、強姦(ごうかん)などの性的描写などがある」などとして、児童書コーナーに置くべきではないと指摘されたという。図書館は対応を協議するため事務室内に作品を移し、そのままになっていた。 続きを読む関連リンク(社説)はだしのゲン 閲覧制限はすぐ撤回を(8/20)「はだしのゲン、自由に読ませて
【赤田康和】著作権が切れ、誰でも中身を公開できる本なのに、国立国会図書館が、出版社の抗議を受けて、インターネット上での無料公開を一時中止した。図書館には国民の知へのアクセスを助けるという役割もあるのに、法的な裏付けのない抗議に応じたのはなぜか。 問題になったのは、仏教の経典を集めた全88巻の『大正新脩大蔵経』。編者の高楠順次郎氏の死後50年が過ぎ、1995年末に著作権は消滅。国会図書館は全ページをスキャンする電子化を進め、2007年に37巻分、今年2月に残りの51巻分をネット公開した。 同書の紙の本は大蔵(だいぞう)出版が刊行したものが、今も販売されている。全巻セットだと約156万円。同社は「無料公開されたことで年間1千万円以上の売り上げが3分の1程度に減った」として、6月、中小出版社でつくる団体・日本出版者協議会と共に、国会図書館に公開中止を申し入れた。 続きを読むこの記事の続きをお
シェークスピアの戯曲集初版本「ファースト・フォリオ」=東京都日野市の明星大シェークスピアなど希少本4300冊が収蔵されている資料図書室=東京都日野市の明星大 【大脇和明】英国を代表する劇作家で詩人、ウィリアム・シェークスピア(1564〜1616)の最初の戯曲集初版本「ファースト・フォリオ」が、所蔵する明星大学(東京都日野市)で19日に特別公開される。世界で200冊余り確認されている同書は英国の競売で1冊6億円の高値が付くほど希少な資料。研究者以外は目にできない「本物」に出会える絶好の機会だ。 「ファースト・フォリオ」は、1623年に刊行されたシェークスピアの戯曲全集。四大悲劇「ハムレット」「マクベス」「オセロ」「リア王」のほか、「ロミオとジュリエット」など代表作を収め、シェークスピアの作品を今日に伝える貴重な出版物という。 初版は約750冊で、現存するのは世界で200冊余り。最も多く
昨年の講座で作られたデジタル絵本「ももとミツバチ」。県立図書館のホームページで見ることができる ナレーション付きのデジタル絵本を作る講座が7月から県立図書館(岡山市北区丸の内2丁目)で始まる。家族連れら1〜3人の計5組を募集しており、9月の完成を目指す。作品は同館のアーカイブ「デジタル岡山大百科」に登録され、インターネットで見ることができる。 参加者はオリジナルのシナリオを考えた上で、図書館司書から絵本の基本的な構成についての説明を受ける。パソコンの専用ソフトを使って絵を描いたり、手描きの絵を取り込んだりするほか、せりふなども録音。館内スタッフの指導を受けながら、最終的に絵と音声を合わせて完成させる。 講座は今回で8回目。これまで75人が参加し、27作品がホームページで公開されている。昨年の講座では「吉備路の里」のモモ畑を舞台に、ミツバチの1日を描いたカラフルな作品も完成。貼り絵を使
愛知県立大4年の湯本悠さんは、新聞やテレビで関心を持ったエネルギー関連の本を選んだ=5日、名古屋市中村区 愛知県内の公立と私立の5大学がお互いの図書館で本の貸し借りを自由にできるようにする「Tosho Ring(図書リング)」の取り組みが進んでいる。学生が合同で蔵書を選んだり、書評を投稿しあったりと、図書館をきっかけにした交流の輪が広がっている。 5日午後、JR名古屋高島屋(名古屋市中村区)内にある三省堂書店で、学生が図書館に置く本を買い付ける「学生選書ツアー」があった。参加した22人は、長久手、日進、名古屋各市にある県立大、県立芸術大、愛知淑徳大、名古屋外国語大、名古屋学芸大の5大学の学生。大学ごとに、1人2万〜5万円の予算で本を購入した。 県立芸術大4年の徳村真理さん(21)が選んだのは、歴史小説の「光圀伝」(冲方丁(うぶ・かた・とう)著)。「大学の図書館には美術関係の本は充実し
紙面で読むはじめての国立国会図書館 ない本はない日本最高の本の黄金郷。それが国立国会図書館だ。と同時にこんなにお高くとまった、つきあいにくい図書館もまたない。でも、それには深い事情が絡んでいる。 国立国会図書館は1948(昭和23)年6月5日に開館した。 終戦後、東京・上野には「帝国図書館」が残っていたが、新… 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら※有料記事の一部を自動で取り出して紹介しています。関連記事幻の発禁本が1位 国会図書館の電子書籍配信実験(3/16)〈CNET Japan〉東日本大震災のデータを一括検索--国会図書館がサイト開設(3/11)扉(3/10)国会図書館の蔵書配信 民間が電子書籍化、まず13作品(1/29)
宮城県多賀城市は図書館を新設し、レンタル大手でTSUTAYA(ツタヤ)を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に運営を委託する方針を決めた。同市は東日本大震災で被災しており、菊地健次郎市長は「人を呼べる拠点をつくりたい」としている。 CCCは4月、佐賀県武雄市で公立図書館の運営を始めた。民間企業が貸し出し履歴などの情報をどう管理するかなどの議論もあったが、年中無休やツタヤ店舗との併設が話題になり、開館1カ月で10万人以上が訪れている。多賀城市長は3月、武雄市を視察した。 市によると、委託の形態や費用などについてCCCと交渉を進めている。CCC関係者によると、被災地への貢献も考慮して前向きに検討しているという。 多賀城市は仙台市のベッドタウン。多賀城市内のツタヤ店舗は津波に遭い、2011年11月末に撤退した。CCCが運営する公立図書館は現在、武雄市にしかない。 関連リンク
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