岩手・宮城内陸地震で避難指示が続く宮城県栗原市耕英地区の栗駒小学校耕英分校(児童3人)に15日、被災住民が避難先から集まり、卒業する6年生2人のお別れ会を開いた。 分校は、住民が地区に当面戻れないため、4月からの休校が決定。OBの住民らは母校の再開を願いながら、そばを打つなど手作りの会で卒業生を送り出した。 会では金沢大樹行政区長(66)が「地震があって卒業したことは一生の思い出になるでしょう。休校は寂しいが、分校はわれわれのシンボル」とあいさつ。 卒業する高倉春奈さん(12)は「お兄ちゃん、お姉ちゃん、お父さんが通った分校で、わたしも卒業式がしたかった」と作文を朗読した。 地区の宿泊施設で料理長だった父親の吉雄さん(52)に「地震で仕事がなくなり、わたしたちのために新しい仕事を見つけている姿を見て、わたしも頑張らないといけないと思った」と感謝の言葉を述べると、吉雄さんは目頭を押さ
小学校を卒業する児童2人を囲んで、記念撮影をする耕英地区の住民たち=15日、宮城県栗原市栗駒沼倉、戸村登撮影 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で被災した耕英地区(宮城県栗原市)の栗駒小学校耕英分校で15日、卒業を祝う会があった。避難生活を続ける住民ら約50人が一時帰宅して集まり、6年生2人の門出を祝った。 耕英分校は戦後の開拓期に住民が建てた「地区繁栄のシンボル」だが、地震でひびが入り休校中。児童数の減少で再開のめども立たないため、「祝う会はこれで最後かも」と分校の歩みも振り返った。 教室では一緒におにぎりや手打ちそば、タラの芽などをほお張った。校歌も大合唱し、「一致団結して復興を目指そう」と誓った。
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