保険会社の経営の健全性は或る会計年度での保険金の支払い額(=つまり交通事故や死亡などによる保険請求ができるイベントが実際に起こった場合)と保険会社の運営にかかった諸費用の合計金額と、その会計年度における保険の掛け金収入を比べて、どちらが多いかで判断することができます。 別の言い方をすれば、出てゆくお金と入って来るお金を比べて、出てゆくお金の方が多ければ経営が健全ではないし、入って来るお金の方が多ければ、そのままの経営姿勢を維持するだけで成長できるのです。 このため、保険会社のビジネスは、どんどん就業人口が増えている国では比較的経営しやすいですが、人口動態が逆風になった国では舵取りがむずかしいです。 相互会社という仕組みは保険に入った人をすべてその会社のメンバーと見做し、面倒を見てゆく仕組みです。将来のメンバーへの保険金の支払いに備える方法としては相互会社という形態が最も資金効率が良いです。
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