「私どもは、この商品を開発するために2年の歳月を費やしました」 という2パターンを考えたら、どちらの説明をより聞きたいでしょうか。 多くの人が前者に興味を示すでしょう。それは「相手ファースト」の立場に立って、相手にとってのメリットを具体的に示しているからです。 中には、商品開発のストーリーに興味を示す人もいるでしょう。ただし、このケースでは、相手のことを考えずに「私はこんなに大変だったんです、聞いてくださいよ」と一方的に話している印象を持たれかねません。 いい説明は、必ず相手の得につながっています。言い方を変えれば、得になるかもしれないと思ってもらえさえすれば、相手は説明を聞く気になります。得になるからこそ、説明を受けて相手は行動したり、考えを変えたり、お金を払ったりします。その結果、相手が期待通りのメリットを得れば、説明者への評価や信用もアップするのです。 ■説明する相手の情報収集も必要