税金や保険、駐車場といった固定費の高さから、マイカーの所有を「非合理的」と考える層が増えてきた。そうしたなか、新たなカーライフの形を提案するのが「カーシェア」のサービスである。 なかでも画期的な形態として利用者数を伸ばしているのが、アプリなどを通じて「貸したい側」と「借りたい側」をマッチングする「個人間カーシェア」のサービスである。貸す側は使っていない車を通じて収益化が見込め、借りる側は柔軟にエリアや車種を選べることが大きなメリットだ。 しかし気になるのは、赤の他人どうしが高額資産を貸し借りすることのリスクである。実際に、個人間カーシェアにおいて生じているトラブルにはどんなものがあるか。「貸す側」「借りる側」それぞれの立場で、トラブルに遭遇した人々に話を聞いた。 ※個人間カーシェアの契約形態は、レンタカーなどの「貸渡契約」とは異なり、車両の「共同使用契約」として定義づけられる。そのため定義
