1974年に日本に初めてコンビニエンス・ストア(コンビニ)が登場してから38年で,市場規模9兆2,000億円,日本人が年平均100回以上訪れるまでに成長した。コンビニの強みは,身近にあって,24時間も開いているという利便性にある。これを武器に,社会のニーズを幅広く取り込んでいる点にある。ATMの設置や公共料金の収納代行サービスなどは,その最たる例である。 国内のコンビニ店数は2012年11月末に飽和点とされていた5万店を突破。だが「そんなことはどこ吹く風」とばかり,コンビニ最大手のセブン-イレブン・ジャパンは昨年度は過去最高の1354店を出店。今年度1500店と,逆に出店ペースを速めている。 そのセブン-イレブンでは,「ストア・イノベーションチーム」が,「未来のコンビニ像を模索せよ」という鈴木敏文会長の命を受けて発足。メンバーの中心は30代前半から40代前半の若手・中堅クラスで,一見コン