この9月23日。ラグビー日本代表(=ジャパン)が南アフリカ代表を下した世紀の番狂わせは、多くのスポーツファンを魅了した。ただラグビーに興味を感じつつ、ルールや仕組みについて疑問を感じた人もいただろう。 忍者のように両手の人差し指を合わせる“五郎丸ポーズ”を、日本中の少年たちが(大人も?)真似したはずだ。ただ、自分はある知人からこんな質問を受けた。「あれは遅延行為にならないのか?」 もちろん、反則を取られないから五郎丸歩(福岡市立老司中サッカー部出身)はあのルーティーンをやっている。気持ちが落ち着くだろうし、時間を取ることで心拍数が平常近くまで戻り、キックの精度も高まる。ただしルールで時間制限が定められており、トライ後のコンバージョンは「トライから90秒以内」だ。 サッカーとラグビーは150年ほど前まで同じスポーツだった。素材と加工技術の進化からボールを投げやすい形、蹴りやすい形と自由に成型