<繊維製なのに銃弾もはじく。その秘密は折り紙の原理だ> 米ユタ州のブリガム・ヤング大学にある柔軟機構研究所には、いたるところに精巧な折り紙作品が散らばっている。子供の遊びではない。研究者たちの機械工学プロジェクトに必要なインスピレーションを得るための試作品だ。 「折り紙の芸術家たちは、普通の工学的アプローチでは見つけられなかった構造や動作を何世紀もかけて発見してきた」と、研究所を統括する機械工学専門のラリー・ハウエル教授は言う。ハウエルの研究チームは2012年、折り紙の原理を利用した工学の研究を進めるべくNSF(国立科学財団)からの資金調達に成功。これまでに、NASA(米航空宇宙局)向けの巨大な折り畳み式太陽電池パネルや、畳んで体内に入り幹部で広げることで侵襲性を最小限にする医療用マイクロロボットなどをデザインしてきた。 銃乱射事件への備えにも 最新の作品は、警官などが撃ち合いに遭遇したと
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