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ブックマーク / globe.asahi.com (9)

  • 【小泉悠】元大使の一本の電話、道を開く 目指すは「オタク」を束ねるプロジェクト:朝日新聞GLOBE+

    突然かかってきた電話の主は、元ウズベキスタン大使の河東哲夫さんだった。 河東さんは、外務省を辞めて評論家として活動していた。面識はなかったが、小泉さんが軍事雑誌に書くものを読んでいた。 「彼には、事実関係を丹念に拾い出すだけでなく、それが意味することを概念化する力があった。他の著者とはちょっと違っていたんです」 「一度、会って話さないか」と河東さんに誘われ、都内のホテルで事をした。 「大学ではアカデミックな研究が出来なかった」と打ち明けた小泉さんに、河東さんは言った。「アカデミックではない研究をやればいいじゃないか」 そうか、大学でなくても研究はできるはずだ。ニッチなことをやれば仕事の需要はあるのかもしれない、と思うようになった。 2018年にパリの武器展示会「ユーロサトリ」で=人提供 2009年、河東さんの推薦で外務省国際情報統括官組織の専門分析員になった。ロシアの軍事関係の分析レポ

    【小泉悠】元大使の一本の電話、道を開く 目指すは「オタク」を束ねるプロジェクト:朝日新聞GLOBE+
    norixto
    norixto 2022/08/20
  • 【小泉悠】研究者は挫折、就活はことごとく失敗 無職で気づいた自分の天職:朝日新聞GLOBE+

    小泉悠さんにとって、夏は一つの思い出がよみがえる季節だ。 毎日のように通っていた図書館のある市民センターの2階で、母親が有志と原爆展を開くのだ。 両親は、二人とも反核・反戦運動に熱心だった。母親らが主催していた夏の原爆展では、小泉さんも投下直後の悲惨な写真を毎年見ていた。 『風が吹くとき』『トビウオのぼうやはびょうきです』……。当時読んだ原爆をテーマにした児童書の題名は、いまでもいくつもそらんじられるほど。その恐ろしさは、深く脳裏に刻まれた。 母親らが原爆展をしている階下の図書館で、息子は軍事も、読みあさっていた。自衛隊員と遊んでいることも、親は快く思わなかった。 「両親とはさんざんもめました」 だが、両親との確執は、独特のバランス感覚とさまざまな素養を養うことにもなった。 意見の異なる相手にどう耳を傾け、どうしたら納得してもらえるのか。自分のやっていることを両親に説明しようと必死で考え

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    norixto
    norixto 2022/08/20
  • 【小泉悠】「いいところなし」の少年に、「細部から全体像を描く」を教えてくれた人:朝日新聞GLOBE+

    手元に置いた携帯電話がひっきりなしに鳴っている。ほとんどが取材依頼だという。2月24日のロシアによるウクライナ侵攻後、時の人になった。 引っ張りだこになるのには訳がある。相手に目線を合わせつつ、複雑な事象をわかりやすく説明する力。ロシアにもウクライナにもくみせず、膨大な軍事情報をつないで全体像を描き出す分析力。 「彼は言葉の力で一種の社会現象を起こしている」。そう話すのは、2019年、小泉さんを東大先端科学技術研究センター(先端研)に誘った先端研教授の池内恵さんだ。 「彼が話すと議論が整理されていくんです。いろんな人が投げた球を一つずつ拾い、それに答えつつまとめるという、非常に高度なことをやっている」。だが、人気の理由は、明晰さだけではなさそうだ。ときおり垣間見せるユーモアや、硬軟とりまぜた引き出しの多さ。自ら「軍事オタク」ぶりを見せて、楽しんでいるふしもある。 東京大学先端科学技術研究セ

    【小泉悠】「いいところなし」の少年に、「細部から全体像を描く」を教えてくれた人:朝日新聞GLOBE+
    norixto
    norixto 2022/08/18
    この写真の手ぶりはロクロ回しじゃないな…なんの術式だよ……
  • ミサイル増強すすめる中国軍、なのに具体的な議論ができない日本の問題:朝日新聞GLOBE+

    ――中国軍は日全土を射程に収める中距離ミサイルを2千発ほど持つと言われています。一方の米国は昨年8月まで、ロシアと締結していた「中距離核戦力(INF)全廃条約」によって射程500~5500キロの地上配備型の中距離ミサイル保有を禁じられていたために保有していません。双方の格差は広がるばかりです。 実は日のミサイル防衛は、北朝鮮対処のためのものだ。中国の大量のミサイルを完璧に防御することは物理的にも財政的にも不可能だ。中国が大量の通常弾頭ミサイルで日を攻撃したとしても、米国はいきなり核反撃することはないだろう。しかも現段階では米国は即座に反撃できる通常弾頭の中距離ミサイルを持っておらず、双方には大きな差が開いている。日米は劣勢にあるということを自覚する必要がある。 こうした状況を打開するためには、日米は攻撃能力を導入し、飛んでくるミサイルの数を減らすことで、こちらの防御能力にかかる負荷を

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  • ソレイマニ司令官殺害と米イラン関係の行方:朝日新聞GLOBE+

    2020年が始まって3日しか経っていないが、いきなり今年最大級のニュースが飛び込んできた。トランプ大統領の命令の下、バグダッド空港近くにいたイランの革命防衛隊クッズ部隊(Quds Force:コッズ部隊、クドス部隊、ゴドス部隊などとも表記する)司令官のソレイマニと、イラクの親イランシーア派民兵組織であるカタイブ・ヒズボラの指導者であり、イラクのシーア派民兵の連合体である人民動員隊(PMU)の副司令官であるムハンディスが殺害された。バグダッド空港には米軍の施設もあり、カタイブ・ヒズボラがミサイル攻撃を仕掛けている中で、ドローンによる攻撃でソレイマニとムハンディスが殺された。イランウォッチャーはもちろんのこと、欧米の国際政治の専門家たちは一斉にこのニュースに反応し、今後の中東情勢の見通しが立たなくなり、イランとアメリカの対立が急速にエスカレートしていくことの不安に包まれた状態にある。 現時点で

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  • 24時間続く激務、それでも 乗組員たちが語る「捕鯨船に乗る理由」:朝日新聞GLOBE+

    【この前の記事】ノルウェーの捕鯨船に乗り、クジラ捕りの最前線を見た ■13歳で捕鯨船に乗った、船長の息子 【7月28日 スバールバル諸島沖】 1頭目が捕れると、一転して豊漁になった。午後、続けて2頭を捕獲。1頭は体長8.6メートルの大物だ。デッキに引き揚げるとき、重みで船体が大きく傾く。肉の量も多くなるため、解体作業も長時間続く。 この仕事をなぜ始めたのか。ルームメートのグリムに聞いてみた。「2カ月前にプロポーズして婚約した。家も買った。だから金が必要だ。ここでは基給だけでスーパーの店員の2倍以上もらえるし、漁期が終われば、捕獲実績に応じてボーナスもある」 稼げる仕事、という明快な理由に深くうなずく。 【7月29日】 午後3時ごろ、ミンククジラを発見。捕鯨砲についたのは、船長ダグの息子オドマン・ミクロブスト(32)だ。撃ち手を務めることもあるとは聞いていたが、見る機会がやってきた。 スバ

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  • Jリーガーで大学院生 異色のサッカー選手、長澤和輝のセカンドキャリア論:朝日新聞GLOBE+

    長澤和輝さん 1991年生まれ。専修大学卒。2013年、ドイツ・ブンデスリーガ2部のFCケルンに入団。チームの2部優勝と1部昇格に貢献した。2015年末に浦和レッズに移籍。ジェフユナイテッド千葉に期限付きで移籍後、浦和レッズに戻り、レギュラーに定着している。ポジションは主にミッドフィールダー(MF)。日本代表にも選出されたことがある。昨年秋、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に合格、現在、同大学院に通っている。 日では毎年、百数十人がサッカーのプロ選手、Jリーガーになる。日サッカー協会の高校世代の登録選手は1学年でおよそ5万人~6万人。全員がプロを目指すわけではないが、プロになろうとするのなら、その道は狭く、険しい。激しい競争を乗り越えてプロになっても、華々しい成功が約束されているわけではない。年俸100万円以下の選手もいるし、突然のけがでキャリアを失う選手もいる。引退後の仕事は、選手

    Jリーガーで大学院生 異色のサッカー選手、長澤和輝のセカンドキャリア論:朝日新聞GLOBE+
  • 世界のスタジアムを見て得た確信 五輪のレガシーは作るものではない、生まれるものだ:朝日新聞GLOBE+

    上空600mから見た新国立競技場。すでに輪郭は完成し、骨組みを含め、屋根も4分の3ほどが観客席を覆っていた=2018年11月28日、朝日新聞社ヘリから、嶋田達也撮影 ■巨大な構造物、4年前の騒動の末 羽田空港を飛び立って10分もかからないうちに視界に入ってきたのは、巨大な楕円形の構造物だった。 昨年11月、カメラマンとともにヘリコプターに乗り、2020年東京五輪のメイン会場となる新国立競技場を見下ろした。真上を旋回してのぞきこむ。まるで、巨大な穴が出現したようだ。周辺の神宮球場や秩父宮ラグビー場が、すごく小ぶりに感じられた。 建設中の新国立競技場の周辺には高層ビルが林立する=2018年11月29日、朝日新聞社ヘリから 来年の7月24日夜、世界中の視線が、このスタジアムに集まる。盛大な花火とともに、地球最大のスポーツの祭典の幕開けを告げるだろう。しかし、上空を旋回しながら、カウントダウンが近

    世界のスタジアムを見て得た確信 五輪のレガシーは作るものではない、生まれるものだ:朝日新聞GLOBE+
    norixto
    norixto 2019/04/21
    今ごろこんな記事書いて免罪符のつもりか。こんなの招致段階で書かれて然るべきことだろ。お前らは反対記事で社会不安を生み出すことしかしていない。記事内で自白してるだろ「後ろめたい」ってな。自覚してるだろ。
  • アリアナ・グランデ「七輪」騒動に見る異文化理解の難しさ:朝日新聞GLOBE+

    昨年5月、米ニューヨークのメトロポリタン美術館で開かれたファッションの祭典「メット・ガラ」のオープニングに駆け付けた歌手のアリアナ・グランデさん=ロイター

    アリアナ・グランデ「七輪」騒動に見る異文化理解の難しさ:朝日新聞GLOBE+
    norixto
    norixto 2019/02/14
    諱(いみな)、字(あざな)とか付けてあげればイニシャル漢字化は代替できそうね↓のGeorg龍治なんて悪くないよね。もの凄い教養が要求されて私には無理だけどw
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