古代ギリシアや古代インド・仏教哲学などから、現代の最新哲学にいたるまで、「ほとんどの」と言っていいほどの膨大な哲学およびその周辺領域を総覧し、現代にまで続く哲学最大の問題を明らかにするとともに、その問題を、自身の「現象学–欲望論哲学」こそが徹底的に解明しうることを論証する。 その歴史的インパクトは、近代におけるカント『純粋理性批判』に匹敵する。さらにその内容は、カント三批判書(『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』)をカバーする。壮大さにおいては、ヘーゲル『精神現象学』をさえ思わせる。 100年後、現代哲学の本流は、ニーチェ→フッサール→(部分的にハイデガーとウィトゲンシュタイン)→竹田青嗣と言われることになるだろう。そのためにも、できるだけ早い英訳が望まれる。