「確か、Aさんは昨日の会議で〇〇〇とおっしゃいましたよね?」 「えっ、私、言いましたっけ? それを言ったのはBさんですよ」 「いやいや、言ってませんよ。言ったのはCさんですよね?」 そう言われたCさんが確認した議事録には、Dさんの発言であることが示されていました……。 こうした「言った・言わない」の食い違いが、信頼関係にひびを入れることは珍しくありません。もしかしたら、みなさまにも似たような経験があるのではないでしょうか。 しかし、このような状況に陥るのは「誰かの嘘」のせいではなく、私たち人間がもっている「脳のクセ」が影響している可能性があります。そのクセとは、脳が勝手に記憶を編集してしまうこと。 本記事では、「記憶のすれ違い」がどうして起こるのか、そしてそのすれ違いを防ぐにはどうすればいいのかをご紹介します。 私たちの脳は、勝手に記憶をつくっている? 「私は大丈夫」はホント? 実験してみ
