柔道の日本代表女子選手への暴力、パワーハラスメント問題で、代表女子の田辺勝監督代行と女性コーチ2人が辞任する方向で調整していることが4日、わかった。辞任すれば、6人いた代表女子指導陣のうち、園田隆二前監督らを含む5人がやめるという異例の事態となる。 田辺氏は、園田前監督の辞任を受け、コーチから監督代行に昇格。貝山仁美、薪谷翠両コーチらとともに、2月に欧州であった国際大会の指揮を執った。代表活動に一区切りがついたことで、3人は辞任を検討したものと見られる。 全日本柔道連盟は園田前監督らの暴力問題で、田辺氏らコーチ陣も戒告処分とした。関係者の一人は「連帯責任とはいえ、きちんとした調査もなく不満を抱いていたのでは。強化体制を白紙にして、ゼロからやり直すべきだ」と話した。