スイスのメディアによると、同国の連邦裁判所は4日、米インターネット検索大手グーグルがネット上で街並みの写真を提供するサービス「ストリートビュー」について、個人情報が特定できないようにすべきだとの判決を言い渡した。 グーグル側は顔や車のナンバープレートをぼかすなどの加工を既に施していると主張しており、上訴も含めた対応を検討。一方で、情報量が莫大(ばくだい)なため、ぼかしなどが全てについては確実に行われていないと認めたという。 ストリートビューをめぐっては昨年5月、風景を撮影する車両が、日本を含む世界各国で個人情報を誤って集めていたとグーグルが発表。各国がプライバシー侵害などの疑いで調査を進め、フランス当局は今年3月、罰金を科すと発表した。 スイスの裁判所は判決で、顔や車のナンバーが分からないようにした上でネットに掲載するよう命じた。(共同)