中原中也賞を最年少で受賞し、JK(女子高生)詩人として一躍注目された文月悠光さんは、大学卒業と同時にフリーの詩人として活動することを選ぶ。詩集の発行を始め、詩の朗読やアイドルへの歌詞提供、新刊『臆病な詩人、街に出る。』(立東舎)などのエッセイや書評の執筆など、幅広く活躍をする彼女に、「詩人」という職業や、就職しないという道を選んだ経緯について伺った。 就職や進学をすることで、詩の仕事をセーブしてしまうのはもったない文月さんはどこかに就職するという選択はせず、大学卒業と同時にフリーとして詩人になったんですよね。 文月悠光(以下、文月):正直、そんな博打のような選択をするつもりはなかったんですけどね。当初は親の勧めもあって、教員免許をとろうと思って教育学部に入りましたし。でも、実際に入ってみたら教職の授業をとりながらこの仕事をするのは難しいな、とか、そもそも先生に向いてないな、と気づいてしまっ
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