秋葉原の“いま”を語る上で外せないものが、萌(も)え系ライブ&バー『ディアステージ』と、アニソンDJバー『MOGRA』だ。そして、これら2つの店舗を運営するのが、モエ・ジャパンの代表取締役社長“もふくちゃん”こと福嶋麻衣子さん。新しい道を模索し続ける“もふくちゃん”が、『日本の若者は不幸じゃない』という本を出版した。「不幸じゃない」その言葉には何が隠されているのか、福嶋さんにお話を聞いた。 ●日本人の“もの”を探したかった ――そもそも、なぜ秋葉原やアニソン、アイドルなどの世界に興味を持つようになったのでしょうか。 福嶋:そうですね……3才からピアノを始めて音大に行って、音楽家としてエリートな道を歩んでいたんです(笑)。クラシックの世界では、成功するには本場にいかなきゃだめという常識で、みんなロシアとかウィーンとかに留学しちゃうんですね。 ――それは魅力的にうつらなかった? 福嶋:私は根源