ネットの自由を訴えて政府や企業のサイトを攻撃してきた国際ハッカー集団「アノニマス」の一派が、独自調査に基づいて中国企業の不正告発を続けている。株価が下落するなどの影響も出た。欧米や日本の企業も狙うとしている。 「アノニマス・アナリティクス(AA)」を名乗る集団が4月下旬、香港市場に上場しているたばこ・食用香油大手メーカー「華宝国際」による「粉飾決算」「役員の不正蓄財」などを44ページの報告書にまとめ、ネット上に公開した。内部告発用サイトなどに寄せられた情報をもとに、昨秋以降、中国のほか研究開発拠点のあるドイツ、企業買収をしたボツワナに実際に足を運んで取材。コンピューター専門家に会計士、弁護士らを交えて裏付けを取って公表したとしている。 報告書では、同社が売上高や利益率を不正に偽り、株価を不当につり上げている、と指摘。「若き女性富豪」として米フォーブス誌の長者番付にも載っている創業者をや