Antibalas のギタリスト、Marcos "Marquitos" Garcia のソロ・プロジェクト、Chico Mann の2010年作。アンチバラスと言えば、Akoya と双璧をなす、アメリカの次世代アフロビート・バンドを代表するグループだが、正当派を貫くアコヤとは反対に、2008年の『Security』ではジョン・マッケンタイアを迎え、従来のアフロビートのスタイルからは大きく離れたサウンドへシフトした。古くからのアフリカ音楽ファンからの評価は芳しくなかったみたいだが、フェラ・クティのフォロワーが次々と現れ、シーンは飽和状態に近かったから(何せアフロビートってものは誰がやっても音が似ている!)、アンチバラスの試みを僕個人は支持していた。とは言え、『Security』が完璧かと言われれば話は別で、アフロビートらしいグルーヴが減じたとか頭でっかちなどといった批判は、それはそれでよく分