「都市はクールでなければならない」—。 今日の都市をリードするのは才能だ。ブルームバーグ市長のような都市を運営する者にとって、才能ある人たちを集めることはもっとも重要な使命といっていい。 都市の魅力は数字だけではわからない。「ブルックリンをみろ」と同市長は言う。人びとはクールな場所を求めてやってくる。 なるほどその通りだ。クールじゃないニューヨークに私も住みたいとは思わない。 1. 1980年代の終わり頃から、ブルックリンのウィリアムズバーグにアーチストたちが住み始めた。「クールなブルックリン」のはじまりだ。 彼らは使われなくなった工場や倉庫を制作のためのスタジオとして利用し、そこでパーティーを繰り返した。 噂が噂をよび、2000年代にはアーチストだけではなく、より多くの人が集まるエリアになっていった。追いかけるようにバーやブティックもオープンした。 2006年にはゾーニングが変更されたこ
![クールなニューヨークのつくり方](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/da96495df0b837d03b3c1d2be469d37fc6729b62/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fys347.wordpress.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2013%2F08%2Fzoningchange1.png)