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阪神タイガースは、その成績に関係なく、いつも多くのファンに愛されている。その理由は“デザインの質の高さ”だと私は考える。意外に思われる方も多いかもしれない。あの法被鉢巻の応援スタイルからは洗練されたデザインという言葉は思い浮かばない。しかしそこにある虎のマーク、“Tigers”のロゴ、黒と黄色の球団旗、これらのデザインは80年変わらずに使い続けられている。永く親しまれてきた事実は、飽きのこない質の高いデザインの証なのである。 「虎マーク」には普遍的な美しさがある 長い歴史の中でブランドイメージを変えた企業は多い。日立製作所や東芝、トヨタ自動車など子どもの頃に見た個性的なマークやロゴは、今はもう見ることはできない。それは、多くの企業がブランディングというイメージづくりの手法を活用し、より統一感や永続性のあるデザインを訴求し続けているからであろう。 ところが、タイガースはブランディングという言
杉山淳一(すぎやま・じゅんいち) 1967年東京都生まれ。信州大学経済学部卒。1989年アスキー入社、パソコン雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年にフリーライターとなる。PCゲーム、PCのカタログ、フリーソフトウェア、鉄道趣味、ファストフード分野で活動中。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。著書として『知れば知るほど面白い鉄道雑学157』『A列車で行こう9 公式ガイドブック』、『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。 日本全国列車旅、達人のとっておき33選』など。公式サイト「OFFICE THREE TREES」ブログ:「すぎやまの日々」「汽車旅のしおり」、Twitterアカウント:@Skywave_JP。 ローカル鉄道同士の直通運転 2015年3月の「上野東京ライン」の開業から1年後。2016年3月に「フェニックス田原町ライン」が開業した。 「フェニックス?」「田原町?」と思う読者
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