奈良県田原本町の6世紀前半ごろの古墳の濠(ほり)から太鼓をかたどったとみられる埴輪がほぼ完全な形で見つかったと町の教育委員会が発表しました。現在の和太鼓をそのまま小さくしたような姿で、専門家からは、楽器の歴史を考えるうえで貴重な資料だとする声が上がっています。 奈良県田原本町の教育委員会が建設工事に伴って発掘調査を行ったところ、去年、6世紀前半ごろの古墳が確認され、4月になって濠の中から、太鼓のような珍しい形をした埴輪が出土しました。 長さおよそ30センチ、胴のいちばん太い部分の直径が25センチほどで、両端に皮を張って鋲(びょう)で留めた様子が再現され、今の和太鼓をそのまま小さくしたような姿をしています。 教育委員会によりますと、太鼓をかたどったとみられる埴輪は、継体天皇の墓という説のある大阪 高槻市の今城塚古墳などで見つかっていますが、今回のように、割れていないものは初めてだということで
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