南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! いやあ、それにしても世の中ゾンビだらけである。 DVDレンタル店の洋画棚を見てみれば、とにかくゾンビ映画がずらっと並んでいる。ヒットシリーズ『バイオ・ハザード』、陰鬱なバイオレンスホラー『28週後…』、あるいは力の抜けた傑作コメディ『ゾンビ・ランド』。超低予算を売りにした『コリン』などなど。 映画だけでなく、他のメディアでもゾンビはフル活動だ。ゲーム業界はもちろんだが、小説にもゾンビは登場する。人類の存亡をかけて、ゾンビと世界的な大戦争を繰り広げるマックス・ブルックスの『WORLD WAR Z』(文藝春秋)は、昨年読んだ小説のなかで、もっともおもしろい1冊だった。 また、やはりマックス・ブルックスが書いた「THE ZOMBIE SURVIVAL