要点 国際共同ゲノムプロジェクトにより「卵を産む哺乳類」のゲノムの特徴を解読。 嗅覚とフェロモンに関する遺伝子がカモノハシとハリモグラで大きく異なることを発見。 哺乳類がゲノムレベルでどのように進化したかを探る新たな手がかりとなることに期待。 概要 北海道大学大学院地球環境科学研究院の早川卓志助教、東京工業大学生命理工学院生命理工学系の二階堂雅人准教授、株式会社digzymeの鈴木彦有博士、アデレード大学のFrank Grutzner教授、コペンハーゲン大学のYang Zhou研究員、Guojie Zhang教授らの国際共同研究グループは、『単孔類』と呼ばれる「卵を産む哺乳類」であるカモノハシとハリモグラの高精度な全ゲノム塩基配列の決定に成功し、単孔類がどのように進化しているかを明らかにしました。 カモノハシはオーストラリア東部の河川や湖沼に、ハリモグラはオーストラリア全土とパプア島の陸地