前編に続き、「初音ミク sings ハルメンズ」に関わった7人のボカロPとサエキけんぞう氏の対談をお届けしたい。 アルバムの完成度を裏付ける証拠としてよく聞かれるのは、「ボカロと歌詞の雰囲気が合っている」という声。だが、ハルメンズの楽曲が世に生まれ出たのは1980年代のこと。 30年前の楽曲群と、21世紀に生まれたボーカロイドの親和性が高いのはなぜなのか。そして「初音ミク」というキャラクターがこのアルバムに果たした役割は何なのか? それでは、3時間(しかも深夜2時!)に及ぶ対談の後半部分をどうぞ。 「初音ミク」は21世紀の「戸川純」? ―― うどんゲルゲさんが使っている「Little-Girl_β」というボーカロイドは何ですか? やけに生々しい声なんですが。 うどんゲルゲ クリプトンが開発している「Project if」という新しいボーカロイドのベータ版です。ずいぶん長く開発してらっしゃる