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ブックマーク / hongokucho.exblog.jp (8)

  • 「レバレッジ規制の有効性に関する一考察」の考察=有効性に懐疑的なのが良し | 本石町日記

    上記の日銀ペーパーが出ていたので、メモ的に内容を簡単に紹介したい。もっぱら個人用の資料としてこちらにアップしておきます。レバレッジ規制はもともと無理筋なものと私は思っていて、バブルに激しく酔った欧米諸国が悪酔いに苦しみ、強制的に飲酒量を制限するようなものであろう。酔い方というのは個人差があって、飲むと悪酔いする人もいれば、ほどほどで済ませる人もいるし、まったく飲まない人もいる。金融システムも同様に国別に違っているので、レバの国際的な一律の規制は現実的ではない。どうしても飲みたい(リスク取りたい)人は、闇物(簿外とか)に手を出すものでもあるし。ということでペーパーからいくつかポイントとを。 ・レバレッジ規制は、いくつもの「副作用」を伴う点に留意が必要である。第1 に、レバレッジ規制は、確かにレバレッジを縮小させることができるが、それと同時に、資産の質を劣化させる ・レバレッジ規制の第2 の副

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    numbur9 2010/04/04
  • FRBも日銀に似てきた?=クルーグマン教授がBernanke-sanと呼び始めた | 本石町日記

    米FRBが公定歩合を引き上げた。今後の正常化につながる措置であるならFF金利の引き上げ(引き締め)も視野に入れているとは思われるが、単に公定歩合の引き上げだけみれば、個別銀行向けの貸出を駆使した流動性供給の正常化に過ぎない。私は、それだけの技術的な措置であり、FF金利の引き上げは当分はないだろう、と思っている。だが、今回の早過ぎる?タイミングはハト派のエコノミストらには不評で、その筆頭の1人がクルーグマン教授であった。 ツィッターでは簡単に触れたが、改めてこちらでも紹介したい。クルーグマン教授は「Disinflation」というエントリーで最近の物価動向を分析し、ディスインフレ色が強まっていることを指摘している。 前段では、物価指数としてはクリーブランド連銀の“刈り込み”指数に注目していることを紹介。その上で、「these indicators tell a story of dramat

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    numbur9 2010/03/08
  • あの山本幸三先生も読んでいた白川総裁の“教科書” | 本石町日記

    日は、衆院予算委で日銀の白川方明総裁が参考人で登場。質問者は、あの山幸三先生でありました。もはや金融政策をマニアックに追及する国会議員は山先生ぐらいしか残っておらず、そのマニア度が期待された質疑でありました。 私は、ご案内のように全然リフレ派ではない(方法によっては演技的にやるのはあり、と思う)ので、山先生の見解には同調はしないが、その変わらないマニア度にはニヤリとさせられた。「マッカラムルール」とか、「ワルラス」(この名前でコメントしてくれる方もおりますね)とか滅多に聞かれない“専門的な言葉”にオーとなりましたよ。 気が付いたのは、山先生と白川総裁のやりとりが超空中戦となって、このところヤジで質疑が聞き取れないことが多い国会審議なのに、しばしばシーンとしてしまったこと。ヤジの入れようもないくらいにオタッキーになった、ということですね。シーンというよりポカーンであった、のが実情に

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    numbur9 2010/02/23
  • オーストラリア中銀が教える為替介入法 | 本石町日記

    お知らせ=ブログパーツを強化し、簡単に翻訳機能が使えるようにしました。クリックして単語をなぞるとエキサイト翻訳が自動的に浮き上がります。 オーストラリアの金融政策は、私は全然ウォッチしていないのだが、為替市場では注目されているようだ。オージー・円やっている人が多いからだろうか。予定された利上げがなかったとかで、一部では騒がれたようですね。ウォッチしていないのは、①GDPがとても小さい(スイスぐらい?)②そういう国の金融政策はグローバル的にはあまり影響がない③日銀でも話題にならない④同様にG7でも話題にならない-ため。 ただ、そうは言っても日人には昔から馴染みの国で、たくさんの人がオージー・円を手掛けるという行為が、あの国の金融政策にどんな影響があるのかな、と軽い興味を覚えてホームページをざっと眺めてみた。で、ちょっと面白いなあ、と思ったのは、マーケットオペレーションの中に「為替」の項目が

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    numbur9 2010/02/03
  • 「キャリートレード」と金融政策の再考=日銀レビューの考察 | 本石町日記

    日銀レビューで「新興国の国際資金フローと資産価格の変動」というのが出た。こちらである。詳しい内容は直接ご覧頂くとして、ここではこのレビューに引っかけてキャリートレードと金融政策の関係を簡単に考察してみたい。キャリートレードは過去何度が取り上げたが、私はあまりこのトレードを重視する立場にない。簡単に言えば、マスコミも取り上げるし、相場ネタとして過大にはやされている面があって、金融政策運営上は極論すれば無視して良いんじゃないか、と思っている。 同レビューもこのタイトルからしてキャリートレードは外すわけにはいかず、一応は項目を作っている。その中ではやっぱり「キャリートレード全体の市場規模を把握することは難しい」とし、一例として「通貨先物を利用したキャリートレード」を紹介している。お馴染みのシカゴIMMのポジションである。キャリートレードという用語はあちらこちらで盛んに踊るが、実態はよく分からない

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    numbur9 2010/01/21
  • FRBの「預金ファシリティ」=吸収手段を品揃えする理由 | 本石町日記

    FRBが「預金ファシリティ」という吸収手段を導入する。既にリバースレポ(試験実施済み)もあり、吸収手段の品揃えを充実化させている。遠い将来には国債&MBS売り切りなどの実施も視野に入れているのだろう(できるかどうかは不明)。ここではこれら吸収手段の有効性はさておき、もっと基的なこと、即ちなぜ手段を増やす必要があるのかを簡単に説明したい(基礎編ですので、資金関係者は無視を)。 まず、そもそもお金に色は無いので、供給も吸収も手段はそれぞれ一つでいいor少なくていい、と考えられる。インタバンクが一つの大きな水溜りで、そこに必要量を出す、または吸い上げれば、金融調節の基作業は終わる。出すor吸うのは、要は水溜りの量の加減さえできればいいので、手段は何でもいいはず。極論すると、一つの手段で出し、一つの手段で吸えればいい。 しかし、このインタバンクは見た目は「一つの大きな水溜り」だとしても、水溜り

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    numbur9 2010/01/07
  • 気まぐれな政権とある程度付き合う金融施策運営は… | 本石町日記

    まあ、あまり確たるロジックは持ちようもないと思われるので、理詰めで金融政策スタンスを理解するのは難しくなっている、という状況であろう。これは民主党政権がフラフラし、求心力もなく、何かを決めようというわけでもなく、何かその場の雰囲気で思い付きのような事をしており、これにある程度金融政策も付き合わざるを得なくなったからだと思う。 まず、流れから言えば、ある日突然デフレ宣言が行われ、そうこうするうちに総裁と総理がなぜか会うことになり、デフレ宣言でマーケットは盛り上がっていたこともあり、そうなってしまうと政府・日銀の足並みが乱れているという形を示す訳にもいかず、臨時会合が行われて新型オペが決まった、という展開である。 この展開の筋書きを誰かが前もって描いた感じはなく、なぜかそうなってしまった、との印象を受けた。もとより、政権が確たる経済運営ロジックを持っていれば、金融政策もロジカルに対応できるのだ

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    numbur9 2009/12/22
  • BIS自己資本規制強化の考察=取りあえずは景気に配慮 | 本石町日記

    BISのバーゼル銀行監督委員会が自己資規制の強化で合意した。夕刊では各社報じているが、日銀仮訳のプレスリリースはこちら。予想された通りに優先株が多い邦銀には厳しい内容となったが、取りあえずは景気への配慮がなされたのは一安心であろう。具体的には以下のところ。 「実体経済の回復を阻害しないよう、これらの新たな措置を段階的に導入するための適切な実施基準が策定される」 これが景気が十分に回復して段階的に実施する、という意味であるならば邦銀への影響は大したことはないのではないか、と考えられる。景気が回復していれば株価も安定or上昇基調となっており、ブルマーケットであるならば邦銀の自己資強化に伴う株式の発行も容易に消化される、と考えられるためだ。 ただ、個人的には今回の資強化は、欧米監督当局のある種のポピュリズム的な対応ではないか、と思っている。各国とも金融機関に対する公的資金注入は国民から非難

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