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ブックマーク / natrom.hatenablog.com (12)

  • ABO FANのサイトは血液型占い - NATROMのブログ

    ABO FANというサイト*1がある。このサイトの作者(ABO FANと名乗っていらっしゃる)によると「血液型と性格の関係、マンガ、FAQ、血液型の科学的・統計的な検証などの情報を提供していきます」のだそうだ。私の反論は主に■遺伝学からみた血液型性格判断にある。ABO FANさんの特徴は、建設的な議論がほとんど成立しないところにある。一例として、kikulogの■血液型ブームだったらしい昨年について、猛省を求めたい・・誰にともなくのコメント欄を見よ。意識的にやっているのか天然なのかはわからない*2。 ABO FANさんによる議論の大半は無意味であるが、今回はちょっとおもしろかったので小ネタであるが取り上げる。■血液型性格診断と偏見のコメント欄で、ABO FANさんが主張するには、能見正比古は「血液型性格判断は科学である」とは言っていないとのことである。おそらく、ABO FANさんによれば、

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  • 抗体依存性感染増強について調べてみた - NATROMのブログ

    ■季節性ワクチン打ったらヤブヘビ?(新型インフルエンザ)(新型インフルエンザ・ウォッチング日記)経由で、「季節性インフルエンザのワクチン接種が新型インフルエンザ(H1N1)のリスクを増やすかもしれない」という話を知った。ソースは、CBCニュースの■Seasonal flu shot may increase H1N1 risk。根拠は、過去に季節性インフルエンザワクチンを受けたことのある人がより多く新型インフルエンザに罹ったという、予備的な疫学調査である。交差免疫があるので、季節性インフルエンザワクチンでも、新型インフルエンザにもほんのちょっぴりとぐらいは防御効果があってもいいのではないかと、うすらぼんやりと私は思っていたので意外であった。 似たような病原体にもある程度有効なのが交差免疫 はしかやおたふく風邪は、基的には一度かかると二度目は罹らない。一方、インフルエンザは運が悪ければ毎年

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  • ナイチンゲールの毒舌 - NATROMのブログ

    案の定、ナイチンゲールが大人気のようなので、看護覚え書―看護であること・看護でないこと」(現代社; 改訂第6版版)から、とくに私が感銘を受けた部分を紹介しよう。看護のであるからして、看護婦の行動の例がたくさん提示されるのであるが、その多くがダメな例である。たとえば、観察不足から虚偽の報告がなされる例として、 「この患者さんにはお通じは何回ありましたか?看護婦さん」「一回です、先生」。こういうばあいたいていは、実際には便器は七回も八回も使われていたが、ただそれを看護婦が空にしたのが一回だけであった、という意味なのである。(P179) ペットが患者の癒しになるという文脈で、 ある病人が、自分が看護婦から受けた看護と、犬から受けた看護とについて語ったことがあるが、彼は犬による看護のほうがずっと良かったと言った。「何よりも犬は喋(しゃべ)りませんからね。」(P174) 使命感を持っていない看護婦

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  • ナイチンゲール曰く、「ホメオパシー療法は根本的な改善をもたらした」 - NATROMのブログ

    ホメオパシーは「同種療法」とも訳され、さまざまな物質を限りなく薄く希釈することで治療効果が得られるとされている代替療法の一種である。ホメオパシーで処方される「丸薬」は、原料の物質を1分子も残っていないほど希釈したのちに乳糖もしくは蔗糖にしみ込ませて作られる。通常の薬理学的見地からは、ただの「砂糖玉」と変わらない。臨床的にも効果はプラセボと変わらない。そんなわけでホメオパシーは「由緒正しいニセ科学」とみなされている。 さて、とあるブログ経由で、ナイチンゲールがホメオパシーに言及していることを知った。なんでも、「ホメオパチー療法は素人女性の素人療法に根的な改善をもたらした」のだそうだ。「この用薬法はまことによく出来て」いるともある(強調は引用者)。ナイチンゲールがホメオパシーについて言及した"Notes on Nursing: What it Is and What it Is Not"(看

    ナイチンゲール曰く、「ホメオパシー療法は根本的な改善をもたらした」 - NATROMのブログ
  • ドラクエが医療を崩壊させた - NATROMのブログ

    の医療が危機に瀕している原因は複数あるが、その一つに医療訴訟の増加が挙げられる。医療者に過失があって訴えられるのは仕方がないが、過失がなくとも結果が悪ければ訴えられることもあるのだ。医療訴訟の背景には、医療の不確実性に対する理解不足があるように思える。「過失がなければ問題なく治って当然」、言い換えれば、「結果が悪かったのであれば、なんらかの過失があったに違いない」という訳だ。医療者から十分な説明を行っても、こうした思い込みのある患者さん/ご家族に十分納得していただくことは難しい。 昔から、というか昔のほうが、「結果が悪かった」医療行為はあったし、患者さん/ご家族への説明も、昔と比較すれば現在の方がずっと丁寧に行われている。にも関わらず医療訴訟が増加してきたことには、何らかの説明が必要だ。ここ何十年かの間の日に、医療の不確実性に対する理解不足をもたらす何かがあったのだ。ドラゴンクエスト

    ドラクエが医療を崩壊させた - NATROMのブログ
    nunomeso
    nunomeso 2009/04/04
    >「結果が悪かったのであれば、なんらかの過失があったに違いない」
  • 衛生仮説〜不潔な環境がアレルギー性疾患を予防する - NATROMのブログ

    先進諸国において、気管支喘息や花粉症などのアレルギー性疾患が増えているのは、まぎれもない事実である。アレルギー疾患の発症そのものに遺伝的な要因が関与しているのは確かだが、疾患の「増加」については、遺伝では説明できない。複合的な環境要因が関与していると思われるが、衛生仮説といって、「環境が衛生的になり子供のころに感染する機会が減ったことがアレルギー性疾患の増加の原因である」という学説がある。以下で紹介する子供を花粉症にしないための方策は、衛生仮説に基づく。 ■子どもを花粉症にしないための9か条(医療介護CBニュース) 2月23日に横浜市の理研横浜研究所で報道関係者を対象に開かれた「製薬協プレスツアー」(主催=日製薬工業協会)で、谷口センター長は「スギ花粉症ワクチン開発」と題して講演。この中で、▽生後早期にBCGを接種させる▽幼児期からヨーグルトなど乳酸菌飲物を摂取させる▽小児期にはなるべ

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  • 急患を断らない名戸ケ谷病院 - NATROMのブログ

    救急患者の「全件受け入れ」を表明している病院があるという朝日新聞の報道。 ■「急患断らぬ」貫き25年 千葉・柏の病院の医師確保法(朝日) 救急患者の受け入れ拒否が社会問題になる中、「どのような急患も受け入れる」ことを開院以来25年間守り続けている病院が千葉県柏市にある。医師の住宅整備や研修・学会への参加支援など、仕事環境の充実を図ることで医師を十分確保できており、若い研修医の人気も高い。 柏市の名戸ケ谷(などがや)病院は内科、外科など21科247床、中規模の民間総合病院で、2次救急を担う。ここを目指して年間5千台の救急車が走る。柏市内の救急搬送の4割前後を受け入れているほか、近隣の我孫子、松戸、野田市、さらに埼玉県から運び込まれる患者も少なくない。 産婦人科はないが、妊婦も断らず、とにかく患者として受け入れる。患者は一般医が診断し、出産の場合は産科がある医療機関に転送するなど専門医の対応が

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  • 臨床を教科書レベルに上げてもらわねば困る - NATROMのブログ

    近年、ようやく医療の限界についてマスコミ各社の理解も進んで来たかのように見えるが、それでも十分とはとても言えない。西日新聞の2008年9月13日夕刊に大野病院事件についてのコラムが載った。まず、およそ20年前の福岡県内の公立病院で癒着胎盤のため大量出血で死亡したケースで、民事訴訟で最高裁まで争ったケースを紹介する。20年前は「癒着胎盤はまれなケースだから、医師の過失はない」という理由で遺族の請求は認められなかった。その後、大野病院事件について述べる。 この間、医学は進み、書物に癒着胎盤の記載が増えていた。帝王切開が増え癒着胎盤が増えているからである。医学生向けの「標準産科婦人科学」には「帝王切開の既往があり癒着胎盤が疑われる場合は、輸血確保の容易な輸血部がある施設で、麻酔医の管理下で帝王切開を行わなければならない。胎盤剥離で剥がれない場合や止血不能例では直ちに子宮全摘を行う」とある。 今

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  • ニセ科学に騙された?カール・セーガン - NATROMのブログ

    いい加減傷気味ではあるが、日パイプクラブ連盟にまた興味深い論説が掲載された。 ■北京の大気汚染の元凶は?*1(日パイプクラブ連盟) 嫌煙派の医者は、「肺癌は煙草が原因」「副流煙はタバコを吸わない人の健康を脅かす」と主張していますが、これは疫学の悪用もしくは誤用です。肺癌の原因は大気汚染であり、その元凶は自動車排気ガス、工場煤煙、建設工事の粉塵なのです。 その証拠に、第二次世界大戦前は欧米諸国、日ともに成人男子の喫煙率は極めて高く、各国押しなべて80%前後だったのですが、一般に肺癌の罹患率は極めて低かったのです。当時、肺癌患者の比率が多かったのは、製鉄所や採掘鉱山などの煤煙、粉塵濛濛たる地域に限られていました。 近年、嫌煙者の反タバコ宣伝が奏功して、喫煙率は下がり続けていますが、これに反比例して肺癌患者の割合は著しく増えています。タバコが当に肺癌の原因だったら、そういうことはありえ

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  • 我々は福島大野病院事件で逮捕された産婦人科医師の無罪を信じ支援します - NATROMのブログ

    ■今年も2.18企画(新小児科医のつぶやき)に賛同して。 今日は日の医療にとって特別な日です。2006年の今日、2月18日に、福島県立大野病院の産婦人科医師が逮捕されました。帝王切開中に癒着胎盤という稀な病態のため多量の出血が起こり、救命のためにさまざまな努力がなされたにも関わらず、患者さんは死亡されました(詳細は、たとえば、■癒着胎盤で母体死亡となった事例(ある産婦人科医のひとりごと)、■いちかばちか(新小児科医のつぶやき)など)。あらためて死亡した患者さんのご冥福をお祈りいたします。 現在入手可能な情報からは、大量出血は予測不可能であり、産科医師には過失がないと考えられています。逮捕から2年が経ち、裁判も始まっているにも関わらず、検察側からは医学的に納得できる証拠は提出されていません。最終的に裁判で勝ったとしても、現状では、通常の医療を行っていたとしても、結果が悪ければ、逮捕されるこ

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  • 信仰と狂気~吉村医院での幸せなお産 - NATROMの日記

    「幸せなお産」というコラムを見つけた。「有機野菜・無添加の素材をつかったオーガニック料理」を配達するお店のサイトのコンテンツ*1で、「人生マクロビオティック」「オーガニック生活のすすめ」といったコラムの中の一つである。たまたまうまくいった例を紹介して自然分娩を賛美するのはよく見かける。このコラムも「病院での人工的な分娩ではなく、自然な分娩を行いうまくいったハッピー」という内容だろうなと読者諸君は想像されるかもしれない。しかし、このコラムはその想像の斜め上をいく。 ■幸せなお産 (■魚拓)(オーガニックエッセイ たけまつばなし一覧) 多少長いので、要約する。両親ともに「お肉もべない無添加のバリバリオーガニック生活」を送っていた。妊娠が判明し、近所にマクロビオティックの助産院があったが、「逆子は法律上、助産院では産めない」。大阪の病院では「あなたの骨盤ではこの大きな頭の赤ちゃんの自然分娩は無

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  • NATROMの日記 [医学][トンデモ]医療は危険に満ちている

    福島県の産科医が逮捕・起訴された事件で、「日の産科医療は崩壊する」などと言われている。でも、そんなのは強欲な医者どもが既得権利を守ろうとして市民を脅かしているだけなんだゼ。産科医療が崩壊したって、ちっとも困らないんダ。以下のサイトを読めば、それがよくわかるヨ。 ■出産に介入する産科医 核家族にとって三番目の成員、つまり最初の赤ん坊が生まれることがわかると、現代医学の介入はとたんに激しいものとなる。普通の宗教なら出すぎない程度で済ますところだが、医者は問題のあるなしにかかわらず、危機をあおってここぞとばかりに攻撃をしかけてくる。 口火を切るのが産科医である。出産は病気と見なされ、手術が避けられない処置であるかのようにしたてあげられる。出産の九五パーセント以上には合併症は生じないものだが、産科医がこの事実を認めれば、自分たちの仕事の九五パーセント以上が不要であることが世間にばれてしまう。もし

    NATROMの日記 [医学][トンデモ]医療は危険に満ちている
    nunomeso
    nunomeso 2007/04/21
    >入院は死亡のリスクを高める//うまいこと言う
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