これは昭和の話。まだ、ウルトラマンジャックが「帰りマン」と呼ばれていた時代。ユニクロではなく『チャイクロ』のテレビCMが流れていた時代。「カリンチョ」や「ジャフィー」がお菓子屋さんに並んでいた時代。 どこの子ども部屋にも、その本はあった。文庫サイズで分厚くて、ぼくらの知りたい情報が詰まった本があった。そう、それが「ケイブンシャの大百科』シリーズだ。 1977年に『全怪獣怪人大百科(53年度版)』から始まった「大百科」シリーズは、勁文社が倒産する2002年までの間に、通巻697番が刊行された。年鑑形式で内容が異なる巻を含めると777冊というから驚きだ。 勁文社の倒産とともに、消えた「大百科」シリーズだが、その歴史をまとめた1冊が今、大きなオトモダチたちを喜ばせている。 『よみがえるケイブンシャの大百科』(黒沢哲哉:編/いそっぷ社)だ。 本書では、全777冊のうち、昭和に発売された1~350番
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