スワン 作者: 呉勝浩出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2019/10/31メディア: 単行本この商品を含むブログを見る異常な傑作『雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール』で呉勝浩の名を衝撃と共に知った僕だが(それがどのような衝撃だったかは前書いた記事を読んでほしい)、同著者の最新巻のこの『スワン』でもう一度度肝を抜かれることになった。「理不尽に降りかかる悲劇を、いかに乗り越えていくのか」という『雛口依子〜』で描かれたテーマが、ここではより拡大された形で描かれていく。これは本当に凄い! huyukiitoichi.hatenadiary.jp 衝撃の冒頭について まず冒頭から衝撃的である。何やら怪しげな会話をするハイエースに乗った三人組(ヴァン、サント、ガスとお互いを呼び合っている)が新宿まで車で一時間の典型的なベッドタウン湖名川に存在する、スワンと呼ばれるショッピングモ
![日本で行われた大量無差別殺人事件、他者を犠牲に生き延びた少女は「悪」なのか──『スワン』 - 基本読書](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1821ee17c03200467a0aaaf90b5143f3c3954053/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F517vGP7zh2L.jpg)