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ブックマーク / huyukiitoichi.hatenadiary.jp (26)

  • 活版印刷以来の最大の革命を引き起こした、現代のインターネットともいえる「電信」の誕生──『ヴィクトリア朝時代のインターネット』 - 基本読書

    ヴィクトリア朝時代のインターネット (ハヤカワ文庫NF) 作者:トム スタンデージ早川書房Amazon約200年前の19世紀。科学は未発達で、現在は一般的なものが存在しない時代だ。抗生物質はみつかっていないし(抗生物質は20世紀)、ライト兄弟が飛行を成功させたのも1903年のこと。しかしヴィクトリア朝時代には「インターネット」はあったのだ──というのが、書『ヴィクトリア朝時代のインターネット』の主張である。 いくらなんでもヴィクトリア朝時代(一般的に、ヴィクトリア朝は、ヴィクトリア女王がイギリスを統治していた1837年から1901年の期間を指す)にインターネットはないでしょと思うだろうし、実際現在と同じようなインターネットは存在しない。しかし19世紀には「電信」が存在し、それは現在のインターネットと同じものとして機能していた。都市間、国家間にケーブルを張り巡らせることで、今のインターネッ

    活版印刷以来の最大の革命を引き起こした、現代のインターネットともいえる「電信」の誕生──『ヴィクトリア朝時代のインターネット』 - 基本読書
    nununi
    nununi 2024/05/15
    文庫化されたのか!メッチャ面白かったのでまた読もう。同じ作者の『謎のチェス指し人形ターク』もオススメ。これも文庫化されないかな。
  • 実話怪談×百合SFの『裏世界ピクニック』が各種電子書籍ストアで50%オフ中なのでオススメする - 基本読書

    裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA) 作者:宮澤 伊織発売日: 2017/02/28メディア: Kindle版宮澤伊織『裏世界ピクニック』が、アニメ化を記念して先月出たばかりの5巻を除いて電子書籍ストアで半額セール中なのでオススメしておこう。こういう続刊が続いていくシリーズタイトルはこういう機会でもないとタイミングを逃してしまう。 何が起こるかわからない、時間の流れも空間の在り方も現実とは異なり怪異の出現する「裏世界」を、金目の物を持ち帰って売りさばくため、探し人を探すために女子大生二人組が危険なぐらいに仲を深めながら冒険をしていく、百合×異世界物である。 女子二人がきゃっきゃしながらマカロフやAKを持って怪異と渡り合い、裏世界で米軍と協力して作戦を成し遂げたり、ラブホ女子会を開いたり、温泉旅行で一緒に風呂に入ったり、時には海で水着になってキャッキャとはしゃいだ

    実話怪談×百合SFの『裏世界ピクニック』が各種電子書籍ストアで50%オフ中なのでオススメする - 基本読書
    nununi
    nununi 2021/01/08
    ホントだ合本版が安い!
  • 2020年に刊行され、おもしろかったノンフィクションを振り返る - 基本読書

    2020年ももうすぐ終わるので、読んでおもしろかったノンフィクションを振り返っていこうかと。今年はまるっとの雑誌でノンフィクションの新刊ガイドを担当しており、例年よりもたくさん読んだような、あまり変わらないような。とはいえ、おもしろいノンフィクションには山ほど出会ったので、思い出しながら書いていく。 まずは科学系から! LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界 作者:デビッド・A・シンクレア,マシュー・D・ラプラント発売日: 2020/09/01メディア: Kindle版科学系のノンフィクションの中で最もおもしろかったのはなにかといえば、デビッド・A・シンクレア、マシュー・D・ラプラントによる『LIFESPAN 老いなき世界』になる。シンクレアは老化の原因と若返りの方法に関する世界的な権威で、老化は克服できる病であり、克服すべきだ、とこのの中で強烈に主張している。ほとんどすべての

    2020年に刊行され、おもしろかったノンフィクションを振り返る - 基本読書
    nununi
    nununi 2020/12/17
    こちらもメモメモ。
  • 孤独な少女の人生を描く、全米500万部の話題に劣らぬ内容を伴った超ベストセラー──『ザリガニの鳴くところ』 - 基本読書

    ザリガニの鳴くところ 作者:ディーリア・オーエンズ発売日: 2020/03/05メディア: 単行(ソフトカバー)この『ザリガニの鳴くところ』は著者ディーリア・オーエンズが70歳になってはじめて執筆小説であると同時に、またたく間に全米500万部、2019年のアメリカでもっとも売れた作品となった、湿地の少女を描く文学・ミステリィ小説である。 正直言って売上がどれだけ凄かろうがまったくおもしろみを感じない、というケースは往々にしてあるわけで、売上がなんぼのもんじゃい!! と(売上何万部と帯とかに書いてあるについては)謎の気炎を上げながら読むのだが、作に関してはよくもまあこんな作品がそんだけ売れてくれたなあ、と感謝をしたくなるようなである。端的にいって、とても美しく残酷な風景が描かれていて、とてつもなくおもしろい。 湿地で一人孤独に住まう少女の人生を追いながら、そこで起こった殺人事件の犯人

    孤独な少女の人生を描く、全米500万部の話題に劣らぬ内容を伴った超ベストセラー──『ザリガニの鳴くところ』 - 基本読書
  • 《天冥の標》から『息吹』まで、多数の傑作SFが刊行された2019年を振り返る - 基本読書

    息吹 作者:テッド・チャン出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/12/04メディア: 単行 傑作揃いの短篇集 今年のSFでまず中心的に語っておきたいのは*1、素晴らしい短篇集が多数出たことだ。たとえばテッド・チャン『息吹』は著者一七年ぶりのSF短篇集で、『メッセージ』の題名で映画化された短篇を含む前作『あなたの人生の物語』を上回る密度を誇る傑作ぞろい。中でも表題作「息吹」は我々の世界とは仕組みが異なる異世界の生活や原理を緻密に描き出しながら、一人の科学者の脳科学・物理学の追求を通して世界の真実に至ろうとする物語で、三〇ページほどの中に世界を探求することの喜びが緻密に織り込まれている。この一〇年で読んだ中で最上の一篇である。 ビット・プレイヤー (ハヤカワ文庫SF) 作者:グレッグ イーガン出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/03/31メディア: Kindle版他、外

    《天冥の標》から『息吹』まで、多数の傑作SFが刊行された2019年を振り返る - 基本読書
  • 今年も早川書房が海外SF作品の電子書籍セールをはじめたので、新刊を中心におすすめをピックアップ! 2019年版 - 基本読書

    ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF) 作者:ウィリアム ギブスン出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/04/30メディア: Kindle版この数年は毎年の恒例となっている早川書房の海外SF作品電子書籍セールが今年も(2019年)このぎりぎりの年の瀬に始まったので、SFマガジンの海外SF書評欄の連載担当として今年もおすすめをピックアップいたします。全体は下記参照。 www.hayakawabooks.com 毎年セールの顔ぶれが違うのでおすすめする作品もがらっと変わってくるのだけれども、今年ありがたいのはウィリアム・ギブスンによるサイバーパンクの金字塔『ニューロマンサー』や『クローム襲撃』や『ディファレンス・エンジン』が入っていることかな。他、アシモフのファウンデーションシリーズや、ヴォネガットやクラークやディックの諸作品など、有名どころが勢揃い。 特にギブスンの作品はどちらかと

    今年も早川書房が海外SF作品の電子書籍セールをはじめたので、新刊を中心におすすめをピックアップ! 2019年版 - 基本読書
    nununi
    nununi 2019/12/25
    メモメモ。
  • 日本で行われた大量無差別殺人事件、他者を犠牲に生き延びた少女は「悪」なのか──『スワン』 - 基本読書

    スワン 作者: 呉勝浩出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2019/10/31メディア: 単行この商品を含むブログを見る異常な傑作『雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール』で呉勝浩の名を衝撃と共に知った僕だが(それがどのような衝撃だったかは前書いた記事を読んでほしい)、同著者の最新巻のこの『スワン』でもう一度度肝を抜かれることになった。「理不尽に降りかかる悲劇を、いかに乗り越えていくのか」という『雛口依子〜』で描かれたテーマが、ここではより拡大された形で描かれていく。これは当に凄い! huyukiitoichi.hatenadiary.jp 衝撃の冒頭について まず冒頭から衝撃的である。何やら怪しげな会話をするハイエースに乗った三人組(ヴァン、サント、ガスとお互いを呼び合っている)が新宿まで車で一時間の典型的なベッドタウン湖名川に存在する、スワンと呼ばれるショッピングモ

    日本で行われた大量無差別殺人事件、他者を犠牲に生き延びた少女は「悪」なのか──『スワン』 - 基本読書
    nununi
    nununi 2019/11/05
    呉勝浩前から気になってるんだけど、そろそろ読むべきか。
  • 日本の新本格ミステリに傾倒した著者による、もう二度と戻ってくることのない青春が蘇るような本格学園華文ミステリ──『雪が白いとき、かつその時に限り』 - 基本読書

    雪が白いとき、かつそのときに限り (ハヤカワ・ミステリ) 作者: 陸秋槎,中村至宏,稲村文吾出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/10/03メディア: 新書この商品を含むブログを見る前漢時代の百合ミステリで(僕の)度肝をぬいた『元年春之祭』の陸秋槎による学園ミステリがこの『雪が白い時、かつその時に限り』である。陸さんは北京生まれの中国作家ではあるものの現在は金沢在住。日語も当然のように使いこなし、日のアニメ・格ミステリに対する造詣と愛情が深い(のでTwitterアイコンがラブライブ)という強烈な存在で『元年春之祭』の時から注目していたが、今作も当に凄い。 『元年春之祭』はいろいろなフックを構えて、技巧的に構成しながらそこに自身の趣味を詰め込んでいくある種の抑制を感じる作品だったが、それと比べるとこの『雪が白い時、かつその時に限り』は完全無欠に趣味大暴れというか、好きな要素

    日本の新本格ミステリに傾倒した著者による、もう二度と戻ってくることのない青春が蘇るような本格学園華文ミステリ──『雪が白いとき、かつその時に限り』 - 基本読書
    nununi
    nununi 2019/10/09
    読まないと
  • SFマニアからビギナーまであらゆる層を満足させる、オールタイム・ベスト級の傑作SF短篇集──『なめらかな世界と、その敵』 - 基本読書

    なめらかな世界と、その敵 作者: 伴名練,赤坂アカ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/08/20メディア: 単行この商品を含むブログを見るこの『なめらかな世界と、その敵』を端的に紹介すれば、SFマニアからビギナーまであらゆる層を満足させる、オールタイム・ベスト級の傑作SF短篇集である。とはいえ著者伴名練の名は、SFファン以外は聞いたことはないだろう。既刊行作は『少女禁区』という約10年前に刊行された中短篇集一冊のみで、その後も企画物のアンソロジーに散発的に短篇を発表しるのみだったから、普通は知る機会は多くはない。 だが、SFファンの間では、書の刊行前から伴名練の名は異常なほどの熱気でもって知られていた。というのも、商業発表作こそ少ないものの、同人誌に毎年のように新作短篇を発表しており、その作品の出来がまた凄まじかったからだ。それまでのSFの先行作を緻密かつ複雑に折り込み、舞

    SFマニアからビギナーまであらゆる層を満足させる、オールタイム・ベスト級の傑作SF短篇集──『なめらかな世界と、その敵』 - 基本読書
    nununi
    nununi 2019/08/26
    読みたい!
  • 中国だけで2100万部、話題性と本物のおもしろさを兼ね揃えたバケモノ級の中国SF──『三体』 - 基本読書

    三体 (ハヤカワ文庫SF) 作者:劉 慈欣早川書房Amazon『三体』とは! 中国の作家劉慈欣によって書かれたSF三部作の第一部目にして、中国国内だけで三部作累計2100万部を刊行し、さらに日でも人気のケン・リュウによる翻訳によってアメリカ歴史あるヒューゴー賞を受賞した傑作である。ヒューゴー賞受賞の何が凄いかと言うと、翻訳書としてははじめてのの受賞になるのだ。 それぐらい作品の内容が圧倒していたともいえる。で、あまりSFとは縁のなさそうなオバマやザッカーバーグも絶賛していたりとか、アニメ化が決定したりとか話題は尽きないんだけれども、とにもかくにもこれだけは覚えて帰ってもらいたいのは、この『三体』は、話題先行の内容はまあおもしろいね、いうほどじゃないけど的な軟弱な態度で読み終わる作品ではなく、その肥大化しきっているともいえる話題性に劣らない、圧倒的なおもしろさのある、純粋におもしろいSF

    中国だけで2100万部、話題性と本物のおもしろさを兼ね揃えたバケモノ級の中国SF──『三体』 - 基本読書
    nununi
    nununi 2019/07/08
    これは読む
  • ドラゴンカーセックス奇譚から人が死んだら電柱になる世界の話まで揃った奇想短篇集──『流れよわが涙、と孔明は言った』 - 基本読書

    流れよわが涙、と孔明は言った (ハヤカワ文庫JA) 作者: 三方行成出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/04/18メディア: 文庫この商品を含むブログを見るシンデレラや竹取物語といった童話が、もし人間が科学技術によってその姿を変質させたトランスヒューマン時代という設定で語り直されたら──さらには、その話の最後に、”ガンマ線バースト”が世界に降り注いで無茶苦茶になったら──、というぱっと見完全に意味不明な状況を描きあげていく奇作『トランスヒューマンガンマ線バースト童話集』の著者である三方行成の最新作、『流れよわが涙、と孔明は言った』はそれに負けず劣らず無茶苦茶な状況が連続する奇想5篇の短篇集である。 huyukiitoichi.hatenadiary.jp SFコンテストの優秀賞を受賞したトランス〜が刊行されたのが2018年11月のことだから、それから僅か半年ばかりの間で次作が出

    ドラゴンカーセックス奇譚から人が死んだら電柱になる世界の話まで揃った奇想短篇集──『流れよわが涙、と孔明は言った』 - 基本読書
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    nununi 2019/04/22
  • どうして人間はこんなにも多くの本を破壊するのか──『書物の破壊の世界史――シュメールの粘土板からデジタル時代まで』 - 基本読書

    書物の破壊の世界史――シュメールの粘土板からデジタル時代まで 作者: フェルナンド・バエス,八重樫克彦,八重樫由貴子出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2019/02/28メディア: 単行この商品を含むブログを見る 「書物」ではなく「書物の破壊」に注目し、その起源から現代までを700ページ超えの圧巻の物量で概観してみせる凄まじい一冊だ。書物の破壊といっても、災害での消失から、戦争での破壊、思想・心情に反する焚書、虫いまで様々なわけだが、書はその全てを対象とみせる。一度2004年に初版が刊行され、後に好評を受け新版が出ているのだが(邦訳の底はこっち)、そこでは「フィクションの中の書物の破壊」について語る部分まで挿入されており、やりすぎなぐらいにやってくれている。 書物は記憶を神聖化・永続化させる手段である。それだけに今一度、社会の重要な文化遺産の一部として捉え直す必要がある。文

    どうして人間はこんなにも多くの本を破壊するのか──『書物の破壊の世界史――シュメールの粘土板からデジタル時代まで』 - 基本読書
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    nununi 2019/03/10
    読みたい。メモメモ。
  • 生まれてきたこと、この本に出会うに至る人生の軌跡、その全てに感謝を捧げるレベルの傑作──《天冥の標》 - 基本読書

    天冥の標X 青葉よ、豊かなれ PART3 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 小川一水出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/02/20メディア: 文庫この商品を含むブログを見るこの天冥の標シリーズが始まる前に僕が小川一水という作家に抱いていた感想は「やるといったらやる作家」であった。それがどれだけ大変なことであろうとも、小川一水がやるといったら彼はそれを忠実に、愚直にやり遂げてみせる作家だった。小川一水が「今回はこういう話です」と書いたら、それはこちらが想像もしないほど想像しつくされた「こういう話」だった。人間、どこかで大口が出てしまったり、見えやらはったりやらがあるものだが、小川一水の場合そうした自分を大きくみせようとか、ある種のテクニック的な駆け引きを感じさせない、狂気的な愚直さがあった。 だからそんな小川一水が担当編集者氏から「できることを全部やってください」といって、それに「は

    生まれてきたこと、この本に出会うに至る人生の軌跡、その全てに感謝を捧げるレベルの傑作──《天冥の標》 - 基本読書
    nununi
    nununi 2019/02/28
    大絶賛。小川一水もかれこれ10年読んでない。ゼロ年代の化けっぷりも凄かったので、現在どれだけ進化しているのか楽しみ。
  • 早川書房が国内作家の電子書籍セールをはじめたので、勝手にオススメをピックアップ - 基本読書

    虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/08/01メディア: Kindle版購入: 5人 クリック: 5回この商品を含むブログ (26件) を見る早川書房が国内作家の電子書籍セールをはじめたので、個人的なオススメをピックアップしようかと。全作50%オフなうえに、伊藤計劃から冲方丁、小川一水、百合の勢いが止まらない宮澤伊織まで、気なラインナップである。早川書房の告知記事では、「ライトノベル読者にもオススメ!」とキャッチがついているので、ラノベ読者向けのラインナップで揃えているのかもしれない(神林作品とか一冊もないし) https://www.hayakawabooks.com/n/nbd267fe219cf まずは定番から ハーモニー (ハヤカワ文庫JA) 作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/08/01メデ

    早川書房が国内作家の電子書籍セールをはじめたので、勝手にオススメをピックアップ - 基本読書
  • 早川書房が「文系も楽しめるサイエンス」電子書籍ノンフィクションほぼ半額セールをやっているからオススメをピックアップ - 基本読書

    病の「皇帝」がんに挑む 人類4000年の苦闘(上) 作者: シッダールタ・ムカージー出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/09/25メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る突然早川書房が「文系も楽しめるサイエンス」としてサイエンスノンフィクションの電子書籍セールをはじめたので、何冊かオススメをピックアップしてみよう。ざっと見渡してみると、マット・リドレーあり、オリヴァー・サックスあり、ムガジーあり、ホーキングあり、脳科学あり、宇宙あり、遺伝子、生物学系あり、数学も(ちょっと)ありと、近年の話題作がわりとまとまっているお得パック感があり、8割方しか読んでいませんが、だいたいどれを読んでもおもしろいんじゃないかと思います。 近刊より とりあえずこの一年ぐらいに出た近刊から紹介。まずオススメしたいのはスティーブン・スローマン&フィリップ・ファーンバックの『知ってるつもり 無

    早川書房が「文系も楽しめるサイエンス」電子書籍ノンフィクションほぼ半額セールをやっているからオススメをピックアップ - 基本読書
    nununi
    nununi 2018/08/20
    面白そう。メモメモ。
  • どのような作業環境で記事を書いているのか。 - 基本読書

    どのような環境で記事を書いているのか。どのような机で、エディタで、小物を使っているのか。まえ、村上春樹さんが「村上さんのところ」で自身の机を公開していたが、あれを見てから他人の作業環境が気になるようになった。人類はどんな机を構築しているのか。それが知りたいがために、まずは自分の環境を公開してみることにする。これを読んだ人は、自分の環境も公開してくれると(僕が)ありがたい。 1.机 サンワダイレクト パソコンデスク W120×D60cm 高級感のある艶やかな天板 おしゃれ ブラック 100-DESK039BK 出版社/メーカー: サンワダイレクトメディア: オフィス用品購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログを見る机。特に何の変哲もない。幅120センチ、奥行き60センチの机。机というのはデカければデカイほどいいが、家の広さには限度があるのであって、狭い部屋を借りている一人暮らしには

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    nununi
    nununi 2018/05/09
  • SFの醍醐味がつまったSFコミック短篇集──『無限大の日々』 - 基本読書

    無限大の日々 作者: 八木ナガハル出版社/メーカー: 駒草出版発売日: 2018/02/28メディア: 単行この商品を含むブログ (1件) を見る著者八木ナガハルがコミケやコミティアで発表したオリジナルSF漫画を集めたこの一冊。SF物で一巻完結という時点で珍しいが、その中身は漫画という表現形式ならではの壮大なSFアイディア/光景をみせてくれる、SFとしての醍醐味がたんまり詰まった短編集だ。軌道衛星、何種類もの軌道エレベータ、昆虫型の異生物、機械知性に自由意志問題──といったいくつものネタを、守備範囲が海外SF小説メインのハードSF者と自己紹介する著者が調理していくので、それはまあおもしろいわな。 各作品をざっと紹介する 当は絵、ヴィジョン、見せ方をそのまま貼っつけてお見せしたいところだがそれは無理なので全八篇の収録作を順番に紹介していこう。まず最初に収録されているのは、別々の惑星で同じ

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  • 納得度の高いランキングが並ぶ、ベストSF2017──『SFが読みたい! 2018年版』 - 基本読書

    SFが読みたい!2018年版 作者: S‐Fマガジン編集部出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/02/09メディア: 単行この商品を含むブログ (5件) を見るはい、今年も『SFが読みたい! 2018年版』が出ました。僕は今年もベストSF海外篇で30作品のガイド+海外SF総括+海外SFランク外の注目作+「あの物語はいまどうなってるの?──人気大河シリーズの現在」で《ウィッチャー》シリーズの紹介を1ページ担当しております。いま文字数カウントしたら1万5千字ぐらい書いている。 30作品もガイドを書くのは大変なんですが面白い作品ならばそう苦にはなりませぬ。というわけで今回の海外篇、また日篇についてもめっぽう納得度の高い+個人的な感覚とそうズレていないランキングになっていて嬉しかったなあと思います(納得度が低い=個人的な感覚とズレていたからといって悪いことはなにもないが)。 の構成

    納得度の高いランキングが並ぶ、ベストSF2017──『SFが読みたい! 2018年版』 - 基本読書
    nununi
    nununi 2018/02/13
  • 1900年代のイギリスを舞台にした、紙に命吹き込む魔術師の物語──『紙の魔術師』 - 基本読書

    紙の魔術師 (ハヤカワ文庫FT) 作者: チャーリー・N・ホームバーグ,原島文世出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/11/07メディア: 文庫この商品を含むブログを見る時は1900年代はじめ、鉄道が普及しはじめ電信機も用いられつつある、科学勃興の時代に、同時に魔術も一分野として発展している。魔術師の卵たちは専門の学校を出て、国家資格を取得することで、ガラス、金属、プラスチック、ゴム、それに紙など特定の物質と不可逆に結合し、それを通じてのみ魔術を使えるようになる。 書『紙の魔術師』はそんな世界を舞台にした、三部作の第一部目。書名からもわかるとおり(「THE PAPER MAGICIAN」)紙の魔術師としてその道を歩み始める19歳の少女、シオニーの物語である。読みどころとしては、まず、魔術の道具として折り紙を用い、紙に命を吹き込むことで家でも犬でも作ってしまう紙の魔術師や魔術が無

    1900年代のイギリスを舞台にした、紙に命吹き込む魔術師の物語──『紙の魔術師』 - 基本読書
    nununi
    nununi 2017/11/14
  • 少女が蒸気駆動の甲冑機械を着て駆け回る──『スチーム・ガール』 - 基本読書

    スチーム・ガール (創元SF文庫) 作者: エリザベス・ベア,安倍吉俊,赤尾秀子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/10/21メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る「スチーム」ときて「ガール」である。スチームだけでも満貫だが、そこにガールがつけば役満である。ということで『スチーム・ガール』なわけだが、読み始めて気づいたのだが原題は『KAREN MEMORY』で、その書名通りにカレンという名の高級娼館で働く少女が、一連の事件が終わった後に回想形式で語る物語である。 ちなみにスチーム要素もちゃんとある。飛行船から船まで、蒸気駆動の船が世界を闊歩している19世紀後半のアメリカ西海岸の港町が舞台なのだ。ただ、少女が蒸気駆動の甲冑機械を着て駆け回るとか記事のタイトルにつけてしまったし、帯にも「愛する彼女を守るため、カレンは蒸気駆動の甲冑機械を身にまとう」と書いてあるが、

    少女が蒸気駆動の甲冑機械を着て駆け回る──『スチーム・ガール』 - 基本読書
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    nununi 2017/10/24