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ブックマーク / allreviews.jp (4)

  • 『魚食の人類史: 出アフリカから日本列島へ』(NHK出版) - 著者:島 泰三 - 中村 桂子による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:島 泰三出版社:NHK出版装丁:単行(238ページ)発売日:2020-07-27 ISBN-10:4140912642 ISBN-13:978-4140912645 脳を育て氷期を乗り越えさせた魚料理は大好きだが、狩猟採集から農耕へと移行する人類史の中で、重要なべものとして魚をイメージしたことはなかった。人類史は、最近数多くのデータが出され、正解を求めてのさまざまな物語が提案されている分野である。書は、霊長類で積極的に魚をべるのはH(ホモ)・サピエンスだけであり、そこに大きな意味があるという視点が、興味深い。 2000万年前に始まる大型類人猿の時代には魚の記録はなく、人類でもそれが確認されるのは、H・エレクツスからである。アウストラロピテクス属からヒト属への移行の際の脳容量の増大を促したのが物の変化、つまり魚の始まりだったのではないかという説が出始めている。脳のはたらき

    『魚食の人類史: 出アフリカから日本列島へ』(NHK出版) - 著者:島 泰三 - 中村 桂子による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    nununi
    nununi 2020/11/15
    漁色じゃなかった。
  • 『暗い旅』(河出書房新社) - 著者:倉橋 由美子 - 中野 翠による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:倉橋 由美子出版社:河出書房新社装丁:文庫(265ページ)発売日:2008-09-04 ISBN-10:4309409237 ISBN-13:978-4309409238 内容紹介: 恋人であり婚約者である"かれ"が突如謎の失踪を遂げた。"あなた"は失われた愛を求めて、東京から、鎌倉そして京都へと旅立つ。切ない過去の記憶と対峙しながら…。壮大なるスケールの恋愛叙事詩として、文学史に燦然と輝く、倉橋由美子の初長編。「作者からあなたに」「あとがき」「作品ノート」収録。 倉橋由美子さんの著作を好んで読んでいたのは、はるか昔。二十代初めから半ばにかけての数年間だ。 私は二十代の最後に親もとを離れて一人暮らしを始め、その後何度か引っ越しをした。読み返してみようという強い気持はなかったけれど、手放す気にはならなかった。自分でもアラッ?! と驚くくらい奇蹟的にカッコよく撮られている写真か何かのよう

    『暗い旅』(河出書房新社) - 著者:倉橋 由美子 - 中野 翠による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    nununi
    nununi 2019/03/27
    中高生時代、倉橋作品の知的でいながらエロイ感じが憧れだった。
  • 『不思議な宮さま 東久邇宮稔彦王の昭和史』(文藝春秋) - 著者:浅見 雅男 - 鹿島 茂による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:浅見 雅男出版社:文藝春秋装丁:文庫(494ページ)発売日:2014-06-10 ISBN-10:4167901293 ISBN-13:978-4167901295 奔放な「新世代」から描く昭和史一時代の歴史を描くのにマイナーな人物に焦点を合わせることで逆にその時代全体を浮かびあがらせるという方法がある。クラカウアーの『天国と地獄―ジャック・オッフェンバックと同時代のパリ』がその典型だが、この搦(から)め手的手法を使って敗戦処理内閣の首相・東久邇宮稔彦王を描いた書は新しいタイプの昭和史を創り出したと言っていい。

    『不思議な宮さま 東久邇宮稔彦王の昭和史』(文藝春秋) - 著者:浅見 雅男 - 鹿島 茂による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    nununi
    nununi 2018/01/23
    敗戦処理内閣の首班だったり、新興宗教の教祖をやったりと事実は小説より奇なりを地で行く波乱万丈すぎる生涯。102歳まで長生きしてたのは知らなかった。
  • 『東京の地霊(ゲニウス・ロキ)』(筑摩書房) - 著者:鈴木 博之 - 森 まゆみによる書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    三井財閥と久能木一族が争った一等地・日橋室町、薄幸の皇女の影をひきずる林野庁宿舎跡地、天海僧正が京都を模した上野の山…。どのような土地にも、時を経ても消えることのない歴史・記憶の… 三井財閥と久能木一族が争った一等地・日橋室町、薄幸の皇女の影をひきずる林野庁宿舎跡地、天海僧正が京都を模した上野の山…。どのような土地にも、時を経ても消えることのない歴史・記憶の堆積、「地霊(=ゲニウス・ロキ)」がある。それは、土地に結びついた連想性と可能性を生み、その可能性の軌跡が都市をつくり出していく。江戸から平成まで、近代の東京の歴史は、そうした土地の歴史の集積として見ることができるだろう。数奇な変転を重ねた都内13カ所の土地を、新しい視点から考察し、広く話題を呼んだサントリー学芸賞受賞作。 東京の十三ヵ所の土地の運、不運をゲニウス・ロキという概念を用いて読み解き、制度やヴィジョンの歴史ではない「生き

    『東京の地霊(ゲニウス・ロキ)』(筑摩書房) - 著者:鈴木 博之 - 森 まゆみによる書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    nununi
    nununi 2017/11/30
    土地に積み重なる歴史の記憶。面白そうなので読むつもり。
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