東北大学大学院 生命科学研究科 博士後期課程2年の佐藤大気と申します。進化生物学の研究室に所属しており、精神疾患や個性の進化遺伝基盤を研究しています。 突然ですが、皆さんのまわりには「落ち込みやすい人」はいませんか? 同じように先生や上司に叱られたとして、深刻に落ち込んでしまい、時にはふさぎ込んでしまう人がいる一方で、次頑張ればいいや、とポジティブに考えられる人もいます。こうしたいわゆる「性格」や「個性」の違いはどこから生まれてくるのでしょうか? この記事では、これまでに私が行ってきた研究を踏まえて、こうした個性や、あるいは精神疾患の進化的背景について考えたいと思います。 はじめに あらゆる心の働きは遺伝の影響を受ける 皆さんの個性はどのような言葉で表されるでしょうか。 内向的、好奇心が強い、不安を感じやすい、楽観的、勇敢、共感能力が高い、向こう見ず、保守的、自尊心が高い…。性格を表す言葉
この記事は 自作OS Advent Calendar 2018 - Adventar の記事です。 未来ある若者よ、 BIOS で消耗するな UEFI で消耗せよ。 Intel は 2020 年までに CSM (BIOS 互換機能) を撤廃して UEFI に完全移行する方針を発表しました。つまり、もう BIOS に未来はありません。 すでに UEFI Class 3 と呼ばれる BIOS 互換機能をサポートしていない PC も増えてきているので決して楽観視できる出来事ではありません。 近い将来 BIOS に依存した OS は実機で起動しなくなり、起動する PC を求めて秋葉原の裏路地を彷徨う必要があるかもしれません。 彼の者の名は UEFI BIOS は40年近く前からあって設計が古く問題も多いです。 BIOS にあった根本的な問題を解決するために UEFI は生まれました。 BIOS モ
By David Dav 「しつけ」と称して相手を叩くなどの罰を与える体罰に対する見方は厳しさを増しており、「体罰は単なる暴力である」という見方が強まっています。一方では「必要悪」という考え方も根強く残っている面もある体罰ですが、88カ国・40万人を対象にした調査からは、「体罰を禁じることで若者の暴力性が減少する」という結果が明らかにされています。 National bans on slapping children linked to less youth violence | BMJ Open https://blogs.bmj.com/bmjopen/2018/10/15/national-bans-on-slapping-children-linked-to-less-youth-violence/ Countries that ban spanking have kids who
ノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学 iPS細胞研究所の山中伸弥教授が、「人間万事塞翁が馬」と題して高校生に向けて行った講演。山中教授は自身の人生を振り返り、整形外科医としての挫折がなければ研究者の道へ進むことはなかったという。研究者として、人生の先輩として、これからの日本を担う高校生にメッセージを送ります。 ES細胞の特異性 山中伸弥氏:ES細胞というのは何か。僕たちの命、ネズミの命は、すべてひとつの卵子と精子が受精した、たった1個の受精卵から始まります。 それが2つに分裂し、4つに分裂して、大体1週間くらいすると、エンブリオという30個か100個くらいの細胞の塊になります。この左の胚の状態でお母さんの、ベッドのような子宮の壁に潜り込んで、そこからいろんな臓器、形ができてきます。 しかし、ちょっと可哀想なんですけど、この子宮の壁に潜り込む直前のネズミの胚を、お母さんネズミの子宮から取
第2次世界大戦中に細菌戦の準備を進めた旧関東軍防疫給水部(731部隊)について、戦後に日本政府が作成した公文書が6日までに、発見された。京都帝大などから派遣された医師らが人体実験を行ったとされる731部隊について、政府はこれまで国会で政府内に「活動詳細の資料は見当たらない」と答弁をしており、発見した西山勝夫滋賀医大名誉教授は「まだまだ731部隊に関係する資料が埋もれている可能性がある」と話している。 発見された公文書は戦後5年目の1950年9月に厚生省(現・厚生労働省)復員局留守業務第三課が作成した「資料通…
今年に入り、全国のインフルエンザ患者数が低調に推移している。1月下旬の1週間に報告されたインフル患者数が過去最多を更新した昨年に比べ、今年は激減。新型コロナウイルス対策として、マスクや手洗い、消毒をする人が増えており、インフルの感染抑制にも効果が出ているとみられる。 厚生労働省によると、1月20日~26日までの1週間で、全国約5千カ所の医療機関から定点報告を受けたインフル患者数は1医療機関当たり18・00人。同週では平成23年以降もっとも少なかった。昨年同週は57・09人で、過去最多を記録し、全国的に大流行した。全国の推定患者数も65・4万人で、昨年同週の3分の1にとどまっている。 今シーズンは例年より早いインフルの感染拡大を見せ、昨年12月下旬に患者数は推計で300万人を超えたが、1月に入って鈍化。例年、1月下旬~2月上旬にピークを迎えるが、厚労省によると、今シーズンは目立ったピークも来
新型コロナウイルス、メディアは危険性を強調しすぎ? 専門家「日本の感染拡大予防策はおおむね成功」新型コロナウイルスについて神戸大学教授で感染症の専門家、岩田健太郎医師が報道機関・ジャーナリスト向けの勉強会で語ったこととは。 2月5日、新型コロナウイルスに関する報道機関・ジャーナリスト向けの勉強会がメディカルジャーナリズム勉強会とスローニュース株式会社の共催で開かれた。 新型コロナウイルスの現状をどう捉え、どう伝えていくべきなのか。 レクチャーを行ったのは神戸大学教授で感染症の専門家・岩田健太郎医師、聞き手を務めたのはメディカルジャーナリズム勉強会代表の市川衛さんだ。 この日、岩田医師はウイルスそのものの特徴ではなく、どれだけの医療にアクセスできるのかといった社会環境がそのウイルスの問題を左右することを強調した。 現状、手に入るデータから確実に言えることとはどのようなことか。 ※岩田さんの発
中国で急増する新型のコロナウイルスによる肺炎。 日本政府は、史上初めて感染症を理由にチャーター機を派遣し、武漢にいる日本人およそ700人の退避計画を実行に移した。 「希望者全員を帰国させる」 現在進行形のオペレーションは、どのように行われたのか。 外交官たちへの取材で、その舞台裏に迫った。 (渡辺信、山本雄太郎、高島浩) 「『救援機』を飛ばす」 「政府が『救援機』を飛ばす準備を水面下で始めている」 取材先から電話がかかってきたのは、1月26日(日)の正午過ぎ。 中国・湖北省武漢の事実上の封鎖が進んでいることを受けて、日本政府が現地に滞在する日本人を退避させるという。 すぐさま、確認の取材を開始。そして夕刻、私たちは「外務省が現地の日本人退避に向けて中国政府と協議、チャーター機運航も」と報じた。 そのおよそ1時間後、安倍総理大臣は記者団に「チャーター機など、あらゆる手段を追求し希望者全員を帰
新型のコロナウイルスに感染した患者が短期間で容体が改善したことについて、タイの保健省の幹部はエイズの発症を抑える薬を投与しただけでは症状が改善しなかったことから、インフルエンザの治療薬を追加で投与したことを明らかにしました。ただ、これらの薬が効果があるとは断定できないとしています。 タイ保健省の幹部は6日、NHKの取材に応じ、薬を組み合わせて投与した理由について「エイズの発症を抑える薬は、中国で使われているという情報などがあり投与した。だが、その薬だけでは症状が改善しなかったため、MERSなどで使われたことがあったというインフルエンザの治療薬をさらに投与した。患者は生死の瀬戸際にあり、医師が投与を決断した」と説明しました。 ただ、新型のコロナウイルスのメカニズムはまだ分かっておらず、これらの薬が効果があるとは断定できないとしていて、「各国でさまざまな治療が行われている。連絡を取り合いながら
出版社の許可を得て、新刊『事実vs本能 目を背けたいファクトにも理由はある』の「まえがき」を掲載します。発売日は7月26日(金)ですが、大手書店などには明日あたりから並びはじめると思います。見かけたら手に取ってみてください。 **************************************************************************************** 本書のPart0では、2011~12年に実施されたPIAAC(ピアック/Programme for the International Assessment of Adult Competencies)について詳しく解説しています。 PIAACは先進国の学習到達度調査(PISA/ピザ)の大人版で、16歳から65歳を対象として、仕事に必要な「読解力」「数的思考力」「ITを活用した問題解決能力(I
社員が自発的に会社に貢献し、給料以上に働く光景は日本企業特有のものだとされてきた。しかし、社会学者の鈴木謙介氏は「最近ではアメリカのIT企業の日本企業化が著しい。『終身雇用』を除けば、その経営手法は日本企業のようだ」と指摘する。どういうことなのか――。 日本人が勤め先に忠誠を誓っていたワケ いまの若い世代には信じがたいことかもしれませんが、「終身雇用」と「年功序列」という日本の雇用システムが世界で注目を集めていた時期がありました。1979年に、アメリカの社会学者エズラ・ヴォーゲルが、『ジャパン・アズ・ナンバーワン』という本でオイルショックのダメージを受けなかった日本企業の強さを分析しました。その強さの要因こそが、日本の雇用システムだったのです。 年功序列とは、先の保障があることにほかなりません。育児や教育、そして自身の老後のことをはじめ、人生は後になるほどコストがかかるため、それらに対する
私たちは学校で、なにかあるごとに「みんなで話し合って決めましょう」といわれてきました。もちろんこれは日本だけのことではなく、近代の成立以降、欧米では「自由な市民による討論」こそが民主的な社会の基盤とされ、アメリカでは議論に勝つための「ディベート」というテクニックを学生たちが一生懸命学んでいます。日本の学校の「みんなで話し合う」も、敗戦によってアメリカの「民主教育」が移植されたものです。 「三人寄れば文殊の知恵」は、一人の限られた知識で問題を解決しようとするよりも、さまざまな知識をもつひとたちが集まって協力したほうがよい結果を生むということわざで、たしかにそのとおりにちがいありません。 しばらく前に『「みんなの意見」は案外正しい』という本が話題になりましたが、そこでは「素人による多数決は専門家に勝る」と論じられました。早くも19世紀に、ダーウィンのいとこであるフランシス・ゴールトンが、牛の品
誰一人テクノロジーが理解できなくなる時代が来る つい最近『上級国民/下級国民』という本を出しました。これは、「知識社会化・リベラル化・グローバル化」という巨大な潮流の中、世界が総体としてはゆたかになり、全体として人々は幸福になるけれど、先進国のマジョリティが「上級国民」と「下級国民」に分断されていくという話です。トランプが大統領になったアメリカや、ブレグジット(EUからの離脱)で揺れるイギリスがこの典型ですが、日本も例外ではありません。 この本の中で、テクノロジーのシンギュラリティの話をしています。グーグルの研究機関“X”のCEOが描いたもので、人間の認知能力は一次関数でしか向上しないのに対し、テクノロジーは指数関数的に進歩していくことを表わしています(図1)。 原始時代では、すべての人がその時代のテクノロジーを理解できたし、上手い下手はあっても、木の先端に石をくくりつけて槍をつくることが
(*1):4例目は当初、無症状病原体保有者であったが、2月1日に発症。 (*2):その他、4例の無症状病原体保有者が確認されている。 (※)旧Noで記載。 上記患者のうち入院中4名 【クルーズ船での発生状況について】 ・2月3日より横浜・大黒ふ頭沖で検疫を実施しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」内の乗客について、新たに71人のうち10人について新型コロナウイルス検査の陽性が確認されたため、本日、神奈川県内の医療機関へ搬送することとした。陽性が確認されたのは、2月5日と合わせて102人中20人となった。引き続き検査を進めている。 3.厚生労働省のこれまでの対応 【検疫関係】 ・「健康フォローアップセンター」を設立し、入国する人の武漢滞在歴や有症状者への接触歴等を把握して健康状態のフォローアップを実施 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/
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