「20年かけて築いてきた女性の権利や民主主義、全てが崩壊するかもしれない」。イスラム主義組織タリバンが制圧したアフガニスタンの東部ジャララバードに拠点を置く非政府組織(NGO)で、女性に対する識字教育支援をする「ユア・ボイス・オーガニゼーション(YVO)」の代表を務めるサビルラ・メムラワルさん(45)が毎日新聞のオンライン取材に応じた。サビルラさんは「タリバンが首都カブールを陥落したその日のうちに私のオフィスに銃を持って入ってきた。恐ろしい。活動が続けられるか不安だ」と緊迫した現地の状況を語った。 タリバンがYVOのオフィスに現れたのは8月15日、カブール陥落の報が流れて間もない昼過ぎだったという。銃を持った男6人が「代表はどこだ」と押し入ってきた。サビルラさんは自宅にいて不在。「これから家に行く」と電話がかかってきて断ったが、銃を持ったタリバンの戦闘員がまもなく家にやってきた。
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