今回ご紹介するのはアニメージュ2000年5月号に掲載された富野インタビュー。 ∀ガンダム放送終了直後のインタビューで、特に演出上の事柄について語っている。 『∀ガンダム』の放送が終了した。 『∀』はとてもオーソドックスで、それ故に、孤高の雰囲気を持っていた。 富野由悠季監督インタビューを通じて、その稀有な作品の到達点を探る。 「君は、アニメって結局、どういう表現方法だと思う?」。 AMを読んでいるあなたは、こんな質問をされたり、自分で考えたことはあるだろうか。ずいぶん漠然とした質問だけれど、それだけにこの質問はロールシャッハ・テストのように、あなたの持っている「アニメ観」を浮かび上がらせるだろう。 もちろん、ロールシャッハ・テストと同様、この質問にも正解などない。だが、『∀ガンダム』の最終回「黄金の秋」のラスト5分間は、間違いなくこの曖昧で、その分だけ本質的な質問を考えるための